現場の熱中症対策の盲点となるヘルメット内部 追加動力なしで温度を約6℃低減する新技術とは
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2026年07月01日
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ジュトク(愛知県豊橋市)は6月30日、ヘルメット用の暑熱対策製品「ブリーズダクトA(アドバンス)」に関する取り組みを発表した。
2025年の法改正により職場での熱中症対策が義務化された後も、ヘルメットを着用する現場では頭部への対策が遅れているという課題が残っている。同製品は、見落とされがちな頭部の暑熱リスクを踏まえつつ、既存の装備を生かし、追加の動力を使わずに冷却する仕組みである。
熱中症対策の義務化以降も、依然としてリスクが残る現場
2025年6月に施行された改正労働安全衛生規則により、企業における熱中症対策は罰則付きで義務化され、対応は加速している。一方で、建設や設備保全、インフラ点検の現場には、一人親方や個人事業主として単独で働くケースも多い。
組織的な安全管理マニュアルや専任担当者がいない環境では、対策は個人の判断に委ねられており、熱中症のリスクが残り続けているのが実情だと同社は指摘する。
なぜ頭部の温度管理は熱中症予防に重要なのか
体温調節を担う脳を保護する上で、頭部の温度管理は命に直結する要素である。厚生労働省の「職場における熱中症予防対策マニュアル」には、「体温が40℃を超えて脳の視床下部(体温調節の中枢)に異常をきたした状態が熱射病であり、昏睡や生命の危険に至る」と記されている。
また、神戸女子大学教授・平田耕造氏(環境生理学)は、頭部に汗をかいたまま換気のないヘルメットを着用し続けると、汗の蒸発が妨げられ、脳の温度が上昇しやすくなると指摘している。
頭部の換気と冷却は、熱中症予防の本質的な課題だと同氏は指摘する。しかし、ファン付きの空調ウェアが普及し、衣服内の涼しさは確保されつつある一方で、ヘルメット内部の蒸れへの対策は後回しにされてきた面があるという。
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