新卒社員の「この会社ってブラックですね」に危機感 5年間残業ゼロ実現、IT企業の取り組みとは
月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年11月18日
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ウェブマーケティング事業を展開するサイバーインテリジェンス(岐阜県岐阜市)は11月15日、すぐに取り組める「残業ゼロ」の施策を公開した。
IT業界は突発的なシステムトラブルや厳しい納期で長時間労働が日常になりがちな業界だが、同社は労働環境の改革を行い、5年間にわたって残業ゼロを実現させた。
「残業代で稼ぐのではなく、スキルで稼ぐ」意識を浸透
同社では、残業ゼロを実現するため、業務の優先順位付けや明確な目標設定、ミーティングの短縮化、責任の明確化に加え、不要な業務の断捨離、時間管理のための時間ブロック法、さらに集中力を高める集中タイム制を導入し、「残業代で稼ぐのではなく、スキルで稼ぐ」という価値観を全社員に浸透させた。
中でも、すぐに取り入れることのできる取り組みとして、同社が挙げたのが以下の3つの施策だ。
- 集中タイム制の導入
- 有限時間のシミュレーション
- 業務の見える化・わかる化
重点施策の業務の「見える化」と「わかる化」
「集中タイム制」導入は、集中して作業しているときに話し掛けられると作業効率が低下してしまうため、集中タイムを設けることで効率的なコミュニケーションを推進した。
また、「有限時間のシミュレーション」は、全社員が有給休暇を100%取得することを前提にスケジュールを策定。年間を通して社員が働ける時間をシミュレーションし、限られた時間内で成果を出す意識を根付かせることで、短時間での成果を重視する社風が醸成された。
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