過半数が賃上げされたのに、満足できたのは半数以下 希望と実態にギャップ Indeed調査
月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年12月11日
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Indeed Japan(東京都港区)は12月10日、正社員2400人を対象にした賃上げに関する意識調査の結果を発表。2024年上半期で満足のいく賃上げ上昇率を得た人は半数以下にとどまり、希望する賃上げ率は現状の4倍以上であることが明らかになった。
賃上げ率は平均3.6%プラス、希望と実態の差が最も大きい40歳代
2024年度上半期の基本給が、前年度より上がった人の割合は過半数に達する(51.9%)。企業規模別に見ると、大規模企業では6割以上が賃上げを経験(63.9%)。一方で、小規模企業では5割を大きく下回っており(42.5%)、従業員規模に比例する結果となった。
賃上げ率は平均3.6%プラスだったが、賃上げがあった1246人のうち賃上げ率に満足したと答えた人は49.7%と、半数以上が満足していないという事実も示されている。
そこで、次回の賃金改定での基本給の希望賃上げ率を聞いたところ、平均7.6%プラスであることが明らかになった。同調査では月2.3万円増と試算する(回答者の平均基本月給29.9万円と掛け合わせて金額換算)。
これは2024年度上半期の実際の賃上げ率の4.4倍で、正社員は現状を大きく上回る賃上げ率を希望している実情が浮き彫りになった。希望賃上げ率については、年代によっても違いが見られ、40歳代が最も希望賃上げ率が高く、2024年度上半期の実際の賃上げ率との差も最大だった。
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