若手が辞めない会社をつくる! 「リテンションマネジメント」で社員が働き続けたくなる組織へ
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若手人材の採用難と早期離職に頭を抱える企業が増えています。そのため、社員が「この会社で働き続けたい」と思える「リテンションマネジメント」に取り組むことが企業の重要な経営課題になっています。本連載では、現場管理職による効果的なマネジメントのほか、一時的な離職防止策に終わらせることなく、若手社員をはじめ社員全員が働き続けたい組織づくりについて解説します。
なぜ若手社員はすぐ辞めてしまうのか
厚生労働省の公表する「新規学卒就職者の離職状況」の調査では、この20年余り、大卒入社の早期離職率は「3年3割」、高卒入社では「3年4割」と高止まりのままです。
ただし、若者のキャリア意識はこの10年で大きく変わりました。就職氷河期世代である親のアドバイスから安定志向が強まっているものの、就職の決め手は自らが成長できるか否かです。終身雇用や年功序列が崩壊しつつある今、会社に依存しすぎず、社外でもプロとして通用するスキルアップとキャリア形成が関心事なのです。将来不安が強く、大企業に就職しても常に自分の転職可能性の探索が不可欠であり、真面目で優秀層ほど顕著な傾向が見られます。
呼応して、早期離職の原因も一変しました。かつては、極端な長時間労働や過剰ノルマ、残業代・給与等の賃金不払い、ハラスメント行為などがまん延する「きついブラック企業」が、離職のトリガーでした。その後、働き方改革関連法やパワハラ防止法も施行され、ブラック企業は減少し、法令遵守意識の高い大企業ほど、ホワイト企業に変貌しました。
ところが皮肉なことに、若者が敬遠するのがホワイトすぎる企業、「ぬるいホワイト企業」なのです。残業も少なく休暇も取りやすい、給与・福利厚生などの待遇も良好、ハラスメントの心配もなく先輩や上司も優しい……。こうした一見申し分ない環境に、真面目な若者は逆に将来への不安を募らせます。ぬるま湯環境では、市場価値の低い「ゆでガエル人材」になってしまうリスクを感じるからです。
こうした意識の変化から早期離職の原因は、現状の待遇等への不満型から、将来のキャリアへの不安型へシフトしつつあります。
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