読書からファッションまで「芸術」を通じた体験の共有が文化に オシロ「芸術給」制度が生む連鎖

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年11月07日

オシロ(東京都渋谷区)は11月5日、福利厚生制度の一つである「芸術給(芸術文化に触れる費用を毎月3万円まで会社が負担する制度)」の利用実態に関する調査結果を公表した。

同制度は、社員が日常的に芸術文化に触れる機会を支援するもので、書籍購入や美術館鑑賞、ファッションアイテムの購入など幅広いカテゴリにわたって利用されている。今回の調査では、制度の活用が社員の感性を刺激するだけでなく、社内コミュニケーションの活性化にもつながっているようすが明らかとなった。

芸術文化に「触れる」福利厚生 オシロの「芸術給」制度とは

従業員の創造性や感性に働き掛ける新たな福利厚生として、芸術文化への支援を取り入れる企業が登場している。アーティストやクリエイターのコミュニティプラットフォーム「OSIRO(オシロ)」を開発・運営する同社では、芸術文化に触れるための費用を会社が補助する「芸術給(Touch the Art)」制度を導入している。

同社の掲げるミッションは「日本を芸術文化大国にする」こと。その実現に向けた一環として設けられたこの制度は、同社のコアバリューである「TOUCH THE ART(アートに触れて心の栄養を取る)」に基づくものである。月額上限3万円までの費用を会社が負担し、社員は自由に芸術文化に触れる機会を持つことができる。

利用可能な対象品目は以下の通り、多岐にわたる。

  • 本:小説、漫画、雑誌(購入・レンタルいずれも可)
  • CD / DVD/レコード:CD、DVD、レコード(購入・レンタルいずれも可)
  • 美術館・ギャラリー:入場チケット、美術館グッズ
  • イベント:チケット代(ライブ、舞台、ミュージカルなど)、イベントグッズ
  • ゲーム:ボードゲーム、ゲームソフト
  • コミュニティ:コミュニティ参加月額費用
  • ファッション:ファストファッション以外のファッションアイテム(靴、かばん、アクセサリーなど)
  • 映画:映画館のチケット代、映画関連グッズ(パンフレットなど)
  • クリエイター作品:絵画、置物、アクセサリー、雑貨など

書籍の購入から美術館鑑賞、舞台、映画、ファッションアイテムまで、芸術文化を幅広く捉え、それに触れる行為そのものを支援する制度となっている。

社員の利用実態から見る「芸術給」の影響

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