激変の時代を生き抜く「アンラーニング」の取り入れ方

研修の熱量を風化させない! 日常業務に「アンラーニング」を落とし込み、成果を最大化する方法

株式会社日本能率協会コンサルティング 組織・人事コンサルティング事業本部 チーフ・コンサルタント 有馬 祥子
最終更新日:
2026年08月31日

前回はアンラーニングの推進ステップについて解説しました。しかし、どれほど個人が意識を高めても、前例踏襲の組織風土のままであれば、人は次第に元の行動へと戻ってしまいます。だからこそ重要なのは、アンラーニングを個人の努力で終わらせず、組織として支えていくことです。個人の変化を組織の力へと昇華させ、より大きな成果に結び付けるには何が必要なのでしょうか。

アンラーニングの風化を防ぎ、定着する仕組みを作る

前回、アンラーニングの推進事例として新任管理職研修を挙げ、研修の有効活用について紹介しました。研修の場では、他者とのディスカッションを通じて刺激を受け、「新しいアプローチを試してみよう」と決意する人は多いものです。しかし、いざ職場に戻ると日々の業務に追われ、研修での気付きややろうと思ったことを忘れてしまう……。これは決して珍しいことではありません。 個人の意思や努力だけに頼る施策は、継続の難しさに直面しがちです。

せっかく芽生えた自己変革への意識を風化させないためには、事後フォローが不可欠です。研修であれば最初から事後フォローを組み込んでおきましょう。たとえば、研修の最後に受講者一人ひとりに行動目標(アクションプラン)を設定してもらい、半年後や1年後に「フォローアップ研修」として再度集まり、活動成果や課題を発表し合う場を設けます。集合研修が難しい場合は、アクションプランの進捗報告を書面で定期的に提出してもらい、事務局が個別にフィードバックを行ってもよいでしょう。

「人は環境に流されやすい」という前提に立ち、忘れる前に次の一手を打つ仕組みを用意することが、成果に結び付ける第一歩となるのです。

日常業務にアンラーニングを組み込む

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

続きは「月刊総務プレミアム」をご契約の会員様のみお読みいただけます。

  • さらに有益な付加価値の高い有料記事が読み放題
  • ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツも割引価格でご利用可能に
  • 「月刊総務デジタルマガジン」で本誌「月刊総務」も読み放題
  • 本誌「月刊総務」も毎月1冊、ご登録いただいたご住所にお届け

プロフィール

株式会社日本能率協会コンサルティング 組織・人事コンサルティング事業本部 チーフ・コンサルタント
有馬 祥子

ITベンダー、コンサルティング会社を経て、株式会社日本能率協会コンサルティングに入社。約20年のコンサルタント経験を通じて、人材育成・組織開発をはじめとするプロジェクトに多数従事。ワークショップを取り入れたプログラムを通じて、「働く人がこの会社で、この仲間と一緒に働けて良かった!と思える組織づくり」を大切にしている。認定ワークショップデザイナー・マスター、国家資格キャリアコンサルタント、東証プライム企業社外取締役。

特別企画、サービス