その成功体験が成長の邪魔になる? 変化の時代に求められる「引き算」の学び、アンラーニングとは
アクセスランキング
現代はこれまで以上に先の見通しが難しい、変化の激しい時代に入っています。技術革新は加速度的に進み、AIの活用領域も急速に広がり、仕事に求められるスキルや知識は絶えず更新され続けています。こうした環境下では、これまでのような新しい知識やスキルを足す学びだけでは不十分であり、これまで前提としてきた考え方や習慣そのものを見直すことが求められます。
一方で、企業が抱える課題として、「研修は実施しているが、現場での変化・効果に十分つながっていない」「新しいスキルやツールを学んでも、既存業務に追われて活用されない」「忙しくて余裕がなく、学びに対して消極的な人が多い」といった声もよく耳にします。総務や人事の担当者、経営層の多くが、変化の激しい時代の学びに課題を感じています。 近年注目されている「アンラーニング(Unlearning)」は、そのための学びの方法論です。本連載では「アンラーニング」をテーマに取り上げます。第1回となる今回は、その基本的な考え方と必要性について整理します。
アンラーニングとは何か? リスキリング・リカレントとの違い
アンラーニングは「学習棄却」や「学びほぐし」と訳されることがあります。すでに身に付けた知識やスキルのうち、環境変化に伴って有効性を失ったものを見直し、必要に応じて手放しながら、新しい知識やスキルを取り入れていくプロセスを指します。重要なのは、過去を否定して捨てるのではなく、「状況に応じて使い分けるために、いったん横に置いておく」という点にあります。
現代のビジネスシーンには、「学び」に関するキーワードがあふれていて、アンラーニングと混同されがちな言葉として、リスキリングやリカレントがあります。この違いを整理しておきましょう。
図表:アンラーニング・リスキリング・リカレント教育の違い
| アンラーニング | 引き算 |
|
| リスキリング | 足し算 |
|
| リカレント | 行き来 |
|
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。