総務のマニュアル
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全社に浸透させる コンプライアンス教育の進め方
バイトテロなどのリスクに備えた管理体制とは? 企業不祥事の発生のメカニズムとその対策
株式会社日本能率協会コンサルティング 生産コンサルティング事業本部 チーフ・コンサルタント 丹羽 輝
最終更新日:
2023年07月05日

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多くの企業でコンプライアンスの取り組みは定着しているにもかかわらず、企業の不祥事が減っていないのはなぜでしょうか。今回は、企業の不祥事が発生するメカニズムとその対策について見ていきます。
コンプライアンスの取り組み状況
2000年代初頭からの企業不祥事の発生や、それらに端を発する会社法、金融商品取引法などの法律面の強化に始まり、近年ではコーポレート・ガバナンスコードの導入などもあり、企業の社会的責任(CSR)に関する取り組みや、その重要性が認知されてきています。その結果、ガバナンスや内部統制、コンプライアンスなど、さまざまな企業の体制強化の取り組みが進んでいます。上場企業のみならず、非上場企業や中規模企業でも、コンプライアンスの取り組みは定着してきているといえるでしょう。
具体的には、経営トップ層を責任者としたコンプライアンス委員会の設置などの体制面の強化、企業倫理・従業員行動指針・コンプライアンスマニュアルなどの設定と周知活動の実施、そして、従業員などへのコンプライアンス研修の実施など浸透に向けた活動が挙げられます。これらの施策は、もはや当たり前に実施されている対策といえるでしょう。
企業の不祥事発生メカニズムを知る
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