NTT都市開発、大阪のビジネス街に最新のオフィスビル完成 ウェルビーイングな働き方を支援

月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年03月07日
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NTT都市開発(東京都千代田区)は3月6日、大阪市内で開発を進めていたオフィスビル「アーバンネット御堂筋ビル」が完成したと発表した。ビジネス街の淀屋橋から本町エリアの中間に立地する。正式オープンは6月中旬頃を予定している。

働く人のウェルビーイングと企業の健康経営をサポート

同ビルのコンセプトは「Well-being×ICTによる新しい働き方の発信地」。建物やオフィス空間を「人の健康」の視点で評価・認証する国際基準「WELL認証」の取得を予定している。

同ビルの所在地は大阪市中央区淡路町四丁目2番13号。地上21階・地下2階建てで、オフィスフロアは低層階が4階から10階、高層階が12階から20階。それぞれ約120平方メートルから分割できる。低層階は多目的ホールや店舗などで、入居者以外も利用できる。

オフィス基準階(高層フロア)
高層階のオフィスフロア

専用部のほかに、入居者だけが無料で利用できる共用スペースを設けており、自由な働き方を支援するという働き方を支援するという。共用スペースの設備概要は、以下の通り。

ラウンジ(11階)にはナップルームやフィットネスルーム

さまざまな座席や個人ブースを備えており、ラウンジ内には短時間の睡眠が取れる「ナップルーム」のほかに、専用のテラスやフィットネスルームを設けている。

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左:11階ラウンジ 右:11階テラス
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左:11階ナップルーム 右:フィットネスルーム

2階にはミーティングルームを備える

オフィスロビーがある2階には、来客対応などに使えるミーティングルームを設置。専用のアプリで部屋を予約するなどフレキシブルに利用することが可能。

ミーティングルーム
ミーティングルーム

リフレッシュができる屋上テラス(21階)

最上階である21階の屋上には緑豊かなテラスを設けており、御堂筋の景色を眺めることが可能で、外の空気に触れてリフレッシュできる環境になっているようだ。

屋上テラス
屋上テラス

専用アプリやロボットなどを活用し、利便性や効率化を向上

同ビルの利用者は、NTT都市開発のオリジナル専用アプリ「tocoto」を活用することで、共用部のミーティングルームやナップルームを使う際に予約ができるほか、屋上テラスの混雑状況やラウンジの空席状況について確認することができる。

エレベーターには、事前に登録した目的階ごとに分散させて混雑を緩和する仕組みを導入。さらに、ゲートにセキュリティカードやスマートフォンをかざすと、登録している目的階にエレベーターが到達する「タッチレス入退館システム」を採用している。

また、清掃や警備業務にはロボットを活用し、業務の効率化や品質の向上につなげる。11階のラウンジには愛玩用のロボットを配置することで、ビルの利用者への安らぎ提供や、利用者間の交流促進を目指す。

使用する電気はすべて再エネ、環境負荷低減やBCPへの取り組み

建物内で使用されるすべての電力は再生可能エネルギーにすることで、環境負荷の低減や脱炭素社会の実現に貢献していく。

BCP対策として、建物安全度判定サポートシステムを導入して被災状況を迅速に把握するほか、電力供給を安定化させる2回線受電、最大72時間ビル機能を維持する非常用発電機を設置。帰宅困難者を想定した備蓄なども行う。

他社の事例では、オカムラ(神奈川県横浜市)の働き方の実証実験を行う自社拠点(通称:ラボオフィス)や、カゴメ(愛知県名古屋市)本社ビルなどが、環境性能やウェルビーイングに配慮したオフィスビルとして高い評価を受けている。

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