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2020年に「地域未来牽引企業」(経済産業省)に選定された小柳建設株式会社。創業76年を迎える同社は、創業の地である加茂本店(新潟県加茂市)を建て替え、2021年1月新社屋が竣工。「変化を楽しむオフィス」の全容について説明していただいた。
取材・文◎宮本 優子
建設業の働き方改革を推進 その根幹は社員の幸福

経済産業省が進める「地域未来牽引企業」は、地域内外の取引実態や雇用・売上高を勘案し、地域経済への影響力が大きく、成長性が見込まれるとともに、地域経済のバリューチェーンの中心的な担い手、および担い手候補である企業を選定するもの。新潟の地で材木業から建設業、さらにはDX技術開発へと事業拡大をはかっている小柳建設株式会社に、国や地域が寄せる期待は大きい。
「当社はゼネコンという事業特性から、もともとリモートワークのプロ。2016年にはフルクラウド化を実現し、リモートワークによる生産性向上に努めてきました。今回の加茂本店の建て替えでは、地方創生に寄与することも視野に入れ、地方でも首都圏と同じ働き方ができることを目指しました」(専務取締役 COO 中靜真吾さん)
同社の経営理念は「事業を通じて人類・社会の進化・発展に貢献すると同時に、全従業員とその家族の物心両面の幸福を追求し、誇りをもって会社を後世に伝えるものとする」。3代目となる小柳卓蔵社長は、7年前に32歳で社長に就任。3Kといわれる建設業の、従来の労働環境やIT化の遅れに問題意識を持っていた。加えて、先代社長の父のように社員を大切にしていきたいとの思いから、2015年より社内のDX化に着手し、働き方改革を推進してきたという。
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