ここでは、職場のハラスメントを具体的にどう防止していくか、そして実際に起こった際の対応方法と再発防止策について紹介していきます。
トップのメッセージ
各ハラスメントを発生させないためには、予防に力を入れることが一番です。まずは経営トップがハラスメントを断固として許さないという、強いメッセージを発信することが重要です。まだ対応していない場合は、早急に検討してください(図表1)。
図表1:トップメッセージ(例)
実態を把握する
職場のハラスメント防止を効果的に進めるため、職場の実態を把握するアンケート調査を実施するのも有効といえるでしょう。
アンケート調査は、ハラスメントが発生している可能性があるかどうかの把握だけではなく、ハラスメントについて職場で話題にしたり、働きやすい職場環境づくりについて考えたりする貴重な機会になります。
研修の実施
ハラスメント防止のための研修を実施することも、予防において効果的です。可能な限り全員が受講できるようにしましょう。管理職と一般従業員に分けた階層別研修の方が効果的ですが、規模の小さい職場においては一緒に行ってもかまいません。少なくとも経営層含め管理職を対象とした研修は必ず実施するようにしましょう。
中途入社の従業員にも、入社時に会社方針と併せてハラスメント防止研修を行うなど、漏れなく全員が受講できるようにします。できる限り定期的に実施することで、効果がより一層高まります。
研修を行う場合、専門家に依頼する方法もありますが、厚生労働省の運営する「あかるい職場応援団」のホームページでは、パワハラに関する研修資料をダウンロードすることもできるので、こうした資料を活用して自社で研修を行うことも検討しましょう。動画やオンライン研修講座なども用意されています。
自社で研修をカスタマイズする場合、以下のポイントを盛り込むとよいでしょう。できれば管理職向けと一般従業員向けに分けて行うことを検討してください。
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