99件のセクハラ認定で町長辞職の岐阜県岐南町、第三者委「町役場の内部組織が機能不全」と指摘

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岐阜県岐南町は3月7日、小島英雄町長(3月5日付で辞職)が女性職員らにセクシュアルハラスメント行為などを繰り返していた問題に対して、傍島敬隆副町長がコメントを発表した。第三者調査委員会によって町長のセクハラ行為などが認定されたことを受けたもので、町長職務代理者である傍島副町長は「第三者委から、原因、背景は、町長自身に起因するとの報告がされたが、同時に、内部組織が機能不全に陥っていたことも、被害の継続、二次被害を発生させる要因であったと厳しい指摘をいただいた」とコメントした。
町長による「少なくとも99件」のセクハラ行為を認定した第三者委
第三者委員会の調査報告書によると、小島町長によるセクハラ行為として、多数の女性職員に対して、お尻を触ったり背後から抱きついたりするなど、少なくとも99件が認められたという。また、多数の職員に対して、「懲戒」「クビ」「降格」などの言葉を伴った
セクハラ行為の中では「町長室に入ったときは必ずといっていいほど頭をポンポンと触られた」など「頭をポンポンと触る」といった行為が最も多く、ヒアリングに対応した女性職員のうち22人が被害を申告した。このほかにも、女性職員の手に触れる・触れさせようとする行為も8人の女性職員から申告された。
さらに町長からのセクハラ被害の中には「町長から、突然、胸を触られ、お尻を触られた」といった内容のものもあり、調査報告書では「刑法の強制わいせつ罪に該当する可能性のある行為」とも指摘した。
「文春砲」がきっかけでセクハラが明るみに
今回の事態が明るみになったのは、「週刊文春」が2023年5月に、小島町長が複数の女性職員の頭や尻を触るなどしたと記事で報じたためだ。報道を受け、町では第三者委員会を設置した。
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