ポジティブな声を通じ従業員の働きがい向上へ JR東日本、「TipSmile」鉄道全社員に拡大
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年10月30日
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従業員のエンゲージメントやモチベーションの向上は、企業の持続的成長とサービス品質の向上に直結する。JR東日本(東京都渋谷区)は10月29日、顧客からのポジティブな声を現場に届ける社内施策「TipSmile(チップスマイル)」の対象を、鉄道運行を支える全ての社員に拡大すると発表した。
現場と顧客を結ぶこの取り組みは、同社のグループビジョン「勇翔2034」とも連動し、従業員の働きがいとサービス価値の最大化を目指すものだ。
「TipSmile」とは 現場に届く「ありがとう」の声
「TipSmile」は、駅や店舗に設置されたポスターやSNSなどを通じて、顧客が従業員に感謝や応援の気持ちを投稿できる社内コミュニケーションサービスである。ポスターなどに記載された二次元コードやURLにアクセスすることで、スマートフォンから簡単にメッセージを送信できる。投稿者は、JRE POINT会員として連携登録を行うことで、ポイント付与などのインセンティブも受け取ることができる。
本サービスは、社員公募制の新規事業創造プログラム「ON1000(オンセン)」で採択されたもので、従業員のモチベーション向上や、職場内におけるポジティブな循環の促進を目的として開発された。
2024年10月から11月にかけて、東日本エリア19駅での試験運用を実施した結果、同駅での2か月前と比較して、ポジティブメッセージの投稿数が全体で約3倍、最大で約15倍に増加する成果が得られた。
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