「ストレスコーピング」でストレスと上手に付き合う

コーピングはストレスチェックのデータも有効 不安を感じやすいなど5つのストレスタイプ別対処法

医療法人ひつじクリニック 副院長 市村 麻衣
最終更新日:
2024年07月26日
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前回「仕事のイライラ・モヤモヤ、解消するには? 『ストレスコーピング』でストレスに強い人になる」では、ストレスへの対処法である「ストレスコーピング」の特徴について紹介しました。今回は実際にストレスコーピングを活用する際のポイントについて解説していきます。

5つのタイプとその対策

実際にストレスコーピングを活用するにはどうしたらよいでしょうか。仕事でストレッサーが発生したときに起こりやすい問題とそれに対するコーピングを5つのタイプに分類しました。

(1)不安を感じやすい人

「うまくいかなかったらどうしよう。悪いことが起きてしまうのでは」
ストレスとなる出来事が生じたときに不安を強く感じるタイプです。不安は、起こり得る危険を察知し対処するために生き物に備わった大切な本能であり、行動を起こす強いモチベーションとなります。しかし過剰な不安にとらわれると、認知がゆがみ物事を正しく評価することができません。良い仕事をしているのに自分に自信が持てず、失敗を恐れびくびくしているような状態が続くと心身に負担がかかります。

対策としては、以下が挙げられます。

  • 不安になりやすいことを自覚し、利点と欠点を書き出すことで問題を客観的に評価するよう心掛ける
  • 相談できる相手に話し意見をもらう
  • 成功体験を記録しておきポジティブな側面を強化する

(2)いい加減になりやすい人

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著者プロフィール

m-ichikawa

医療法人ひつじクリニック 副院長
市村 麻衣

精神科専門医・指導医、精神保健指定医、日本医師会認定産業医。クリニックでうつ病などの外来診療に携わるかたわら、企業で職場のメンタルヘルス相談および対策を行う。上司や人事総務、産業保健スタッフなどさまざまな立場の人たちと協力し、働く人が良好なメンタルヘルスを維持して活躍できる組織づくりをサポートしている。

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