女性・高齢者・経営者も全世代がリスキリング、就労増に向け高齢者の就労支援など 政府の諮問会議
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年05月24日

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政府は23日、経済財政諮問会議を開き、生涯活躍と少子化への対応、社会保障の抑制について議論した。議論は、今年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」にまとめられる。
会議で岸田文雄首相は「誰もが活躍できるウェルビーイングの高い社会を実現しないといけない」と強調。そのために、以下の3点を「骨太の方針」に盛り込むと述べた。
- 子供や子育て世帯を社会全体で支える気運の醸成
- 不本意非正規の解消や、男女間賃金格差の是正、いわゆる『年収の壁』への対応
- 全世代を対象としたリスキリングの強化に向けた必要な方策
年齢にかかわらず、働きたい人が生涯現役で活躍できる環境を整備 人口減に対応
会議では、女性・高齢者の就労意欲は高いにもかかわらず、その就労状況はまだまだ十分ではない(いわゆる年収の壁、L字カーブ問題)と指摘。
また、現行の社会保障制度は1965〜1985年ごろの人口構成をもとに作られたものと指摘。高齢者の健康寿命や健康状況も大きく改善していることを踏まえ、意欲のある女性・高齢者のさらなる就労支援をはかるよう、制度の見直しなどを提言した。
具体的には、生産年齢人口(15~64歳)の減少が2030年代に加速するが、2040年頃まで25~74歳の減少率は横ばいであることに注目。健康で意欲ある65~74歳の活躍など労働参加の拡大が必要としている。
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