ENEOS、今度は子会社会長がセクハラ解任 匿名通報を受け付けた内部通報制度の仕組み

月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年02月22日
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エネオスホールディングス(東京都千代田区)のグループ会社であるジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE、東京都港区)は2月21日、セクシュアルハラスメント行為をしたとして、安 茂会長を解任したと発表した。同社の内部通報窓口への匿名の通報でセクハラが判明した。

経営トップのセクハラ相次ぐエネオス「コンプライアンスの強化、徹底に取り組む」

同社によると2023年12月下旬に、同社の内部通報窓口に匿名で「懇親の場で安氏による不適切な行為があった」との通報があった。同社でコンプライアンス委員会や常勤監査役主導で調査した結果、安氏によるセクシュアルハラスメント行為があったことが判明した。

JREは再生可能エネルギーの発電事業会社として2012年に創業、2022年にエネオス傘下に入った。

エネオスホールディングスでは、2022年8月に飲食店で接客をしていた女性に性的に不適切な行為を行ったとして杉森務会長(当時)が辞任。2023年12月には斉藤猛社長(同)が懇親の場で酒に酔って女性に抱きつく不適切な行為があったとして解任されていた。

グループの中核事業会社のエネオスは同日、「安氏が人権尊重・コンプライアンス徹底に背く行為を行ったことは、極めて遺憾。グループ会社における不適切行為の発生を重く受け止め、人権尊重・コンプライアンスに関する取り組みの強化・徹底に取り組む」とのコメントを発表した。

社内整備した内部通報制度が機能 エネオスの通報フロー図は?

経営トップのセクハラによる辞任・解任が相次いでいるエネオスグループだが、今回は内部通報制度が機能した形だ。同社では公益通報者保護法に則した内部通報制度を設け、適切な通報対応ができる体制を構築している。

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