「社長AI」と話そう、クローンに開始1週間で700件超の相談 伝えにくい本音や意見も
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年10月10日

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ID AI Factory(AIF、東京都千代田区)は10月9日、生成AIを活用し、同社社長の思考・哲学を再現したAIクローンと対話できる「舩越社長AI」を社内向けにリリースしたと発表した。リアルでは難しい本音や意見を気軽に打ち明けてもらうことで、社員のモチベーション維持や自社への帰属意識向上をはかるのが狙いだ。
企画の方向性確認や次世代経営層育成などへの活用も
社長AIクローン生成に向けて、AIFは今回、同社の代表取締役社長兼グループ最高経営責任者を務める舩越真樹氏の考え方を忠実に再現するため、過去20年以上にわたる従業員向け講話の記録をAIに学習させた。
これにより、トップリーダーの主義信条や観点、直近の経営方針に一問一答形式かつ多言語対応で触れることが可能となった。人には相談しづらい本音や直属の上長にはいえない意見を打ち明け、ヒントをもらうだけでなく、マネージャー層が企画の方向性を確認する羅針盤としてや、次世代の経営者を育成する教材としての効果が期待できるという。
運用開始から約1週間で、簡単な挨拶や個人的な相談、IR活動や事業戦略に関する意見提案など、すでに700件以上の対話が行われている。
より再現度の高いコミュニケーションの実現に向けて開発を継続
AIクローンにはさらなる進化の余地があり、同社は今後も社長のプロフィールや最新の講話内容を学習させることで、より再現度の高いコミュニケーションの実現を目指すとしている。
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