整理収納アドバイザーが教える 快適な仕事環境のつくり方

働き方改革を実現する、ペーパーレス化とファイリングのコツ

インブルーム株式会社 整理収納サービス事業部 村山 朝菜
最終更新日:
2022年06月06日
AdobeStock_331231055

政府が掲げている「働き方改革」の中で推奨されているのがペーパーレス化です。ペーパーレス化は、業務効率化やテレワークの推進など、さまざまなメリットを企業にもたらします。しかし、あまり進んでいない企業が多いようです。なぜたくさんのメリットがあるにもかかわらず、進んでいないのでしょうか。最終回となる今回は、ペーパーレス化のメリットとデメリットを紹介しながら、どうすればスムーズに移行でき、定着するかについて紹介します。

ペーパーレス化のメリット

書類を探す手間が省ける

ペーパーレス化した文書は、デジタルで利用することになります。デジタル文書にはセキュリティがかけられ、許可された人のみが、いつどこからでも閲覧できるため、紙の書類を回覧するのと違い、情報の共有にタイムラグがなくなります。また、プリントする作業が不要になるのでテレワークの推進にもつながります。

オフィスの省スペース化が進む

印刷する書類がなくなると、紙の書類を保管するラックや棚が不要になります。これらが減ることで、オフィスの省スペース化がかないます。よりコンパクトなオフィスに移転することもできるので、固定費の削減も可能です。

柔軟な働き方が可能になる

紙の書類を保管しなくてコンパクト化につながるのは、ラックだけではありません。各自のデスクもかなり省スペース化することができます。保管する書類が大幅に減るので、席を固定する従来のスタイルから、フリーアドレスへ、と新たなワークスタイルも取り入れやすくなります。

印刷やFAXにかかる時間とコストが削減される

ペーパーレス化が社内に浸透すれば、会議の度に人数分の資料を印刷する必要がなくなり、今まで会議の準備にかけていた時間やコストを削減できます。また資源を削減できるのでSDGsの取り組みにもつながります。

災害時にも重要書類を守ることができる

デジタル文書をクラウドに保管することで、震災や天災の際にも重要な書類を紛失するリスクが軽減します。

ペーパーレス化のデメリット

システムダウンが起きると書類が閲覧できない

デジタル文書の場合、停電やサーバーのトラブルなどでシステムがダウンすると、その間、読めなくなる可能性があります。

閲覧する画面の大きさによって見づらいケースもある

モバイルやモニターの大きさ、解像度によっては、紙の文書に比べて視認性が低くなり見づらさを感じるケースがあります。また紙の文書に慣れている人は、同じ内容でも頭に入りづらいと感じる人もいます。

続きは「月刊総務プレミアム」をご契約の会員様のみお読みいただけます。

  • ・付加価値の高い有料記事が読み放題
  • ・当メディア主催の総務実務の勉強会や交流会などのイベントにご優待
  • ・「月刊総務デジタルマガジン」で本誌「月刊総務」も読み放題
  • ・本誌「月刊総務」も毎月1冊、ご登録いただいたご住所にお届け
  • ・ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツも割引価格でご利用可能に

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

著者プロフィール

村山朝菜Murayama Asana

インブルーム株式会社 整理収納サービス事業部
村山 朝菜

整理収納アドバイザー1級、企業内整理収納マネージャー・ファイリングデザイナーほか。法人営業担当として、物件の収納監修、モデルルームの収納提案、セミナーの開催をメインで行う傍ら、現場の片付けサービスを担当。個人宅の片付けにとどまらず、企業オフィスや店舗の片付け作業、およびコンサルティングも行う。現在は新規サービス立上げに向けて尽力。

関連記事

  • 【AI×交通安全運動】111社が共同で事故リスク削減に取り組んだ2か月間……その結果は? PR
  • オフィスの課題解決はデータ収集から 社員の位置情報を自動で管理しフリーアドレスを効率化 PR
  • 大切なのは「自社ならでは」のオフィスづくり 社員の「心」を解析すると幸せな働き方が見えてくる PR

特別企画、サービス