三菱電機、味の素など広がるアルムナイ拡大の動き 転職先の知識や経験、人脈を再雇用で取り込み
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年01月19日

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三菱電機(東京都千代田区)は1月18日、退職者との継続的なつながりを構築するためのネットワーク「Re-MELCO ~アルムナイネットワーク~」を新設し、運用を開始したと発表した。
味の素(東京都中央区)やマネジメントソリューションズ(東京都港区)も同日、アルムナイ活用に向けた発表を行っており、退職者を「アルムナイ」と定義し、そのつながりを維持することで退職後に社内外の経験や人脈を持った人材の再雇用につなげようとする動きが拡大している。
三菱電機、求人情報の提供などで退職者との継続的な「つながり」を維持
三菱電機では中長期的な企業価値向上につながる「人的資本経営」を推進しており、アルムナイネットワークの新設もその一環。退職者とのつながりを維持することで、退職後に同社の外で得た経験を持つ人材を再雇用する機会を拡大したい考えだ。
これまでも、同社を退職して、転職先などで新たな知識や経験を持った人材を再び雇用する「カムバック採用」を導入していたが、退職後のつながりを仕組みとして維持してこなかった。同社は「求人・求職ニーズを相互に共有できておらず、カムバック採用の実効性は十分ではなかった」としている。
今回、新設した同社と退職社をつなぐアルムナイネットワークでは、求人情報など定期的な情報提供を行い、社内外の幅広い経験や高い専門性を持つ人材との継続的なつながりを強化していく方針だ。
同社は「アルムナイネットワークの新設で、多様で多才な人財の採用をより一層強化するとともに、人的資本の価値を最大化する人財戦略を推進し、事業を通じた社会課題の解決に貢献していく」としている。
味の素、専用サイトで自社の新たな取り組みなど発信、アルムナイ同士の情報交換も
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