停滞気味のミドル層を活性化させる研修設計5つの鍵【第一回】はじめに
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"バブルミドル層"と呼ばれる40代前半から半ばにかけての社員の活性化が、今、多くの企業において、重大な経営課題のひとつとなっています。
経済の低迷と組織のフラット化の進行により、多くの40代にとって昇給や昇格が望めなくなり、それに伴ってモチベーションの低下と生産性の低迷が顕著となり、組織や若手社員たちに及ぼすマイナス影響が見過ごせないものになってきているからです。
また、この世代の人たちは、入社以来、長い間、現場の第一線で実務者としてキャリアを積んできたということもあって、マネジメントをしっかり学ぶ機会が少なく、高いマネジメント能力を持つ若い世代に追い抜かれ、自信を喪失してしまっているケースも少なくありません。
そんな背景もあって、この1〜2年、私も次のような研修の依頼を数多くいただくようになりました。
「40代で、モチベーションが低く、業績の低迷しているマネジャーたちを活性化させる研修をやっていただけないでしょうか?」
「係長に10年以上滞留している人たちに、もう少し奮起して次のステップに上がってもらえるような研修をお願いします」
「業績不振の店長を蘇らせることはできないでしょうか?」
つまり、キャリア格差のつけられてしまった"負け組"の社員たちの活性化をできないか、というわけです。
そんな研修を引き受けるようになり、当初は、果たしてどれだけ成果を残すことができるのか、自分でも100%の確信は持てませんでしたが、次第に目に見える成果が上がるようになり、そんな人たちでもやる気になってもらうことができ、その結果として成果を上げることができるのだという確信を持つに至りました。
10年以上も係長職に滞留していた人たちが、数ヶ月後には課長代理に昇格したり、全国4百数十店舗中、ワースト20に入るような不振店が、3ヶ月で全国1位の優良店になったりといった驚くべき変化が見え始めたのです。
そこで、そのような停滞気味のミドル層を活性化させる研修を成功に導く秘訣について、次号より、5つのポイントに分けて、紹介していきたいと思います。
※上記内容についてより詳しくお知りになりたい方は、「今、あなたがいるのはどん底じゃない。これから上がっていくだけのスタートラインなんだ」(千代鶴直愛著・Nanaブックス刊)をお読みください
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