停滞気味のミドル層を活性化させる研修設計5つの鍵

停滞気味のミドル層を活性化させる研修設計5つの鍵【第一回】はじめに

株式会社リード・コミュニケーションズ  代表取締役 千代鶴 直愛
最終更新日:
2012年09月21日

"バブルミドル層"と呼ばれる40代前半から半ばにかけての社員の活性化が、今、多くの企業において、重大な経営課題のひとつとなっています。

経済の低迷と組織のフラット化の進行により、多くの40代にとって昇給や昇格が望めなくなり、それに伴ってモチベーションの低下と生産性の低迷が顕著となり、組織や若手社員たちに及ぼすマイナス影響が見過ごせないものになってきているからです。

また、この世代の人たちは、入社以来、長い間、現場の第一線で実務者としてキャリアを積んできたということもあって、マネジメントをしっかり学ぶ機会が少なく、高いマネジメント能力を持つ若い世代に追い抜かれ、自信を喪失してしまっているケースも少なくありません。

そんな背景もあって、この1〜2年、私も次のような研修の依頼を数多くいただくようになりました。

「40代で、モチベーションが低く、業績の低迷しているマネジャーたちを活性化させる研修をやっていただけないでしょうか?」

「係長に10年以上滞留している人たちに、もう少し奮起して次のステップに上がってもらえるような研修をお願いします」

「業績不振の店長を蘇らせることはできないでしょうか?」

つまり、キャリア格差のつけられてしまった"負け組"の社員たちの活性化をできないか、というわけです。

そんな研修を引き受けるようになり、当初は、果たしてどれだけ成果を残すことができるのか、自分でも100%の確信は持てませんでしたが、次第に目に見える成果が上がるようになり、そんな人たちでもやる気になってもらうことができ、その結果として成果を上げることができるのだという確信を持つに至りました。

10年以上も係長職に滞留していた人たちが、数ヶ月後には課長代理に昇格したり、全国4百数十店舗中、ワースト20に入るような不振店が、3ヶ月で全国1位の優良店になったりといった驚くべき変化が見え始めたのです。

そこで、そのような停滞気味のミドル層を活性化させる研修を成功に導く秘訣について、次号より、5つのポイントに分けて、紹介していきたいと思います。

※上記内容についてより詳しくお知りになりたい方は、今、あなたがいるのはどん底じゃない。これから上がっていくだけのスタートラインなんだ」(千代鶴直愛著・Nanaブックス刊)をお読みください

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著者プロフィール

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株式会社リード・コミュニケーションズ  代表取締役
千代鶴 直愛

経歴
ビジネスパーソンの内なるパワーを解き放つ人材育成コンサルタント。業績不振に喘ぐ大規模事業部を半年でV字回復させたり、低迷していた中堅企業をわずか2カ月で成長軌道に乗せたり、400店舗中ワースト20の店舗を2店全店舗中ベスト5に導く等、V字回復のプロフェッショナル。
キャリア開発、意識変革、コミュニケーション、リーダーシップ、部下育成等のテーマで研修を行い、常時、受講者満足度95%以上のパフォーマンスを維持。中でも特に、40代管理職の人材育成を得意としており、業績の低迷に悩むマネジャーやミドルを、これまでことごとく蘇らせてきた。2度に渡って人生のどん底から這い上がった自らの経験が、ビジネスパーソンに勇気を与える要因のひとつとなっている。

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