1時間以内に合意形成が実現! 誰でもファシリテーションがうまくなる方法

メンバーの不満を解消し、効果を上げる! 面談や1on1における評価や助言を納得させる話法例

モチベーションファクター株式会社 代表取締役 山口 博
最終更新日:
2024年03月22日
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本連載では、これまでに5回にわたって、会議で一定時間内に合意形成する手法を紹介してきました。異論や懸念を洗い上げる質問、最も深刻な異論や懸念を掘り下げる質問、ある前提を置いて合意を試みる示唆質問、合意内容を確認するまとめの質問の4つの質問で進行すると、合意確度が高まり、合意時間が短縮できます。この手法は、会議のみならず、1対1の面談や対話でも役立ちます。最終回の今回は、実施することが多い各種面談で、合意形成4質問による面談効果を高める手法を紹介します。

面談効果を上げる合意形成4質問

年間を通して、さまざまな面談を実施する機会があると思います。年度初めの目標設定面談、期中の進捗管理面談、期末に実施する業績評価面談というような、目的を特定した面談を、定期的に実施しているのではないでしょうか。

一方、定期的に、あるいは、不定期に、共通の目的を定めずに、個々のメンバーの状況や考えをリーダーが十分にくみ取るための、1 on 1ミーティングを実施している人もいるでしょう。

しかし、目標設定面談や業績評価面談で、いきなり目標や評価の擦り合わせをしてしまっては、目標や評価についてのメンバーの納得度を高めることができないばかりか、メンバーに抵抗感を与えてしまいかねません。また、メンバーを巻き込むための1 on 1で、いきなり指導や助言をしてしまっては、メンバーの状況や考えをくみ取るどころか、険悪な雰囲気になってしまいかねません。

このような経験を一度でもしたことがある方は、面談の最初と最後に、合意形成4質問を組み込むことをお勧めします。

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著者プロフィール

h-yamaguchi

モチベーションファクター株式会社 代表取締役
山口 博

国内外金融・IT・製造企業の人材開発部長、人事部長、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て現職。モチベーションファクター®をてこにした分解スキル反復演習®型能力開発プログラムのモデル化と普及に務める。横浜国立大学非常勤講師。ダイヤモンド・オンラインに長期連載するコラムニスト。主な著書に『人を動かすモチベーションファクター実践手法』『チームを動かすファシリテーションのドリル』。慶應義塾大学卒。https://motivation-factor.com/

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