従業員エンゲージメント向上や離職防止のアプローチを公開 西武HD子会社・SPWの事例
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年08月21日

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プラスアルファ・コンサルティング(東京都港区)は8月19日、同社のタレントマネジメントシステムを導入した企業の事例を発表。評価シートのデジタル化による業務効率化や、従業員エンゲージメントの向上や離職防止に向けた取り組みについて紹介している。
西武・プリンスホテルズワールドワイド(SPW、東京都豊島区)は、人事情報を集約して円滑に共有することを目指して「タレントパレット」システムを導入。人事情報、経歴やスキルのほか、マインド(適性)、社員の希望や思い、日々のモチベーションやエンゲージメント、ヘルスケア(健康)までのデータを集約・活用することができる同システムを活用して、適材適所の人員配置や個々の育成に取り組んでいる。
約7000人の従業員の人事情報を管理 閲覧が容易になる
SPWは、評価シートのデジタル化により、集計や管理・保存の業務負担を軽減。以前は段ボール箱に詰めて、外部に借りた倉庫で保管していた。過去の評価シートの閲覧が容易になったことで、従業員自身の振り返りも簡単になり、キャリア開発や自己啓発の促進にも役立てられるようになった。
評価シートには、仕事に対する思いや考え、キャリアに関する記載も含まれていたが、紙で保管すると見返すのが大変なこともあり、のちにすべてを拾い切れず「各従業員がどのような想いで自分のキャリアを選んでいるのか、把握することが難しい状況だった」と担当者は振り返る。
従業員の気持ちをデータ化して離職防止施策に活用
同社は、従業員個人のモチベーションやコンディションを簡単なアンケートで収集・見える化できる「パルスサーベイ」を活用。モチベーションの低下が見られる従業員には事務所の人事と面談を設定し、課題や悩みの早期発見と改善アクションに役立てている。
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