植物に囲まれたオフィスへ バイオフィリア導入のポイント

グリーンの効果を最大限に引き出すには? 自社に合った緑視率やレイアウトで快適なオフィスに

株式会社グリーンロード 執行役員 髙槌 晶子
最終更新日:
2024年10月29日
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前回「オフィスのグリーン、どう選ぶ? オススメの観葉植物3選&気軽に季節を感じられる切り花」では、観葉植物の選び方について紹介しました。今回は観葉植物のレイアウトとメンテナンスについて解説していきます。

オフィスに最適な緑視率

緑視率とは、視界に占める緑の割合を示す指標です。私たちの心身に深く響く自然の存在を、いかに効果的に取り入れるかを表す指標として用いられます。

具体的には、ある場所に視点を固定した際に、視野の全体面積に対する、緑が占める面積比率を測ります。自然環境がもたらすポジティブな印象は、数多くの研究によって確認されており、オフィスにおける最適な緑視率は約15%とされています(図表1)。

図表1:オフィスに最適な緑視率の目安

出所:株式会社グリーンロード

この数値は、従業員の心理的・生理的な健康に最も効果的であるとされています。緑視率が15%程度の環境では、ストレスの軽減、集中力の向上、そして心理的な安定感の増加が報告されています。

しかし、この緑視率は、あくまで上記の効果を前提とした割合であり、企業のイメージ向上やインテリアデザインに適した緑の配置を考慮すると、異なる割合が最適とされる場合もあります。つまり、緑の魔法を最大限に活用するためには、その配置と割合をオフィスの特性に合わせて調整することが大切になります。

各スペースにお薦めの観葉植物

オフィス内の各スペースにおいて、その特性に応じた観葉植物を配置することで、空間全体の調和とみずみずしい空気感を生み出します。

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※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

著者プロフィール

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株式会社グリーンロード 執行役員
髙槌 晶子

フラワーショップでキャリアをスタートし、その後、モデルルームやオフィスなどの空間装飾の専門知識を広げる。花と緑に関する豊富な経験を生かし、職場環境の美化やコミュニケーションの創造に寄与するバイオフィリックデザインを推進している。

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