紙・Excel・Wordが6、7割 車両管理・運行管理の書類がアナログで非効率という調査結果
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年06月16日
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パイオニア(東京都文京区)は6月15日、企業で車両管理や安全運転管理業務の担当者150人を対象に、安全運転管理者業務の取り組み状況や課題に関するアンケート調査を実施し、その結果を公表した。
車両管理・運行管理の書類、「紙の書類」「エクセル」「ワード」が6、7割
車両管理者が業務を行う上での課題は、「情報管理がアナログなので記録や確認が手間」(42.7%)「各種データの管理方法がバラバラで突合が手間」(35.3%)などが上位となり、車両運行に関する書類を作成・管理する業務が、大きな負担となっていることがわかった。
物流業界では、人手不足の深刻化や輸送量の減少が懸念されるいわゆる「2024年問題」が間近に迫っているが、今回の調査で「ドライバーから集める書類に提出・記入漏れがある」(36.7%)などの課題が挙がり、アナログな情報管理がドライバー、安全運転管理者双方の負担となっていることが浮かび上がった。
また、業務の効率化の妨げとして、「車両管理台帳と運転日誌」や「運転者台帳と運行計画」といった、異なった書類を突き合わせる際にそれぞれのデータの管理方法がそろっていないことが要因となっていた。パイオニアは「安全運転管理業務の運用・管理を徹底するために、データ管理の効率化・業務工数の削減・運用の仕組み化が求められている」と分析している。
また、情報管理には、運転日誌や酒気帯び確認記録などいずれの項目でも「紙の書類」、もしくは「エクセル」や「ワード」という回答が6、7割を占めた。
負担感が強い業務は「運行計画作成」「ドライバーとの連絡・指示」
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