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「EQ」を活用した仕事力アップ術
第4回:思考と感情の関係 総務の感情が組織の感情に影響している!

2016年10月14日

こんにちは、ラーニングスクエアの佐藤です。
前回は感情の特徴について考えてみました。「職場に嫌な感情を持ち込まない、持ち出さない」、総務にとしては意識しておきたい工夫ですね。

前回と同じ総務部員Aさんのケースを通じて、今回は、感情の使い方について考えてみたいと思います。一体、Aさんに何があったのでしょう?


■ 思考が感情を生み出す
B課長:「Aさん、どうしたの?そんなにイライラして?」
Aさん:「あ、B課長、聞いてくださいよ! 防災用品の在庫チェック、〆切になっても、Cさんの課だけ報告がなかったので、こちらから確認に行ってあげたんですよ。そしたら、Cさんったら『この忙しいのに、勘弁してくれよ。そんなに急ぐんだったら、総務で定期的にチェックしてくれたらいいだろ。』ですって! 1000人もの社員のチェックをしたらどれくらいかかるか、考えてみたらわかるでしょ! こっちだって忙しいのよ!あーもう!思い出したら、また腹が立ってきた!」 

どうやら、怒りが冷めやらないAさん、考えれば考えるほど、どんどん怒りの感情が高まっているようです。
そうなのです。思考も感情に大きな影響を与えています。イライラする理由を考えれば考えるほど、イライラした気分も高まり、新たな情動を生み出してしまいます。

eq4-1.jpg


■ 感情は抑え込まない
今回のようなケース、総務の方達は日常的に体験しておられるのではないでしょうか?
では、管理職、リーダーのみなさん、あなたなら、Aさんにどのように関わりますか?

そのままにしておくと、前回のように、部内全体にイライラが蔓延ししてしまいます。

感情は、抑え込もうとすると、今回のAさんのように逆効果となってしまいます。
まずはそのことを受けとめ、情動が収まるのをやり過ごすことをお勧めします。


例えば、
B課長:「なるほど、それは災難だったね。ひとまず、お茶でも飲んで落ち着こうよ」
Aさん:「(ゴクゴク)ふうーっ」

とか、

B課長:「ちょっと場所を変えようか?」
と打ち合わせまで二人で歩く、など一呼吸置かざるを得ないシチュエーションを作ります。すると、情動が落ち着き、気分を変えることができます。時間的にはこれで1分程度でしょうか。この1分を入れるかどうかで、部内のパフォーマンスが大きく変わります。


気の優しい、いわゆる「いい人」は得てして、情にもろい分だけ、周囲の感情に大きく影響を受けてしまいがちです。「うちは気の優しいメンバーが多い」そう思われる管理職の方はぜひ試してみてください。


■ 共感が視点を変え、思考を変える
次に、落ち着いたところで、視点を変え、イライラを募らせる思考を変えます。

B課長:「どう? 少し落ち着いた?」
Aさん:「はい......、少し......」

Aさんの感情が落ち着いた頃を見計らってから話し始めます。

B課長:「Aさん、Cさんにどんな風に話しかけたの?」
Aさん:「フツーに、『〆切過ぎてますけど!』って......」
B課長:「なるほど、Cさんの部署って、営業課だよね?」
Aさん:「そうですけど」
B課長:「月末だと、営業の人達って、追い込みでピリピリしてるんじゃないかな?」
Aさん:「でも!」
B課長:「Aさん、総務に帰ってきたとき、『Aさん、防災用品の在庫チェック、〆切過ぎてるよ!』っていきなり言われたらどう思う?」
Aさん:「それは!あっ!!」
B課長:「そういうこと、自分の気持ちを分かってほしかったら、まずは相手の気持ちをわかること。総務の仕事って、共感が大切だって思うんだ。まあ、そう思えるようになるまでに、僕も随分苦労したけどね」
Aさん:「えっ!課長が!信じられない!」


■ 総務の感情が、組織の感情に影響している
何とかAさんも落ち着きを取り戻したようです。いかがだったでしょうか?

感情のコントロールが重要、確かにそうなのですが、無理に抑え込もうとしないことです。抑え込もうとすると逆に増幅させてしまいます

大切なのは、まずは今の感情に気づくこと、です。
そして、一呼吸おいてから、その対処法について考えること。イメージとしては、「コントロール=制御、調整」、というよりも「マネジメント=管理、活用」でしょうか。

特に、怒りの感情は、抑え込もうとすればするほど、逆に大きくなってしまいますので、その取り扱いには注意が必要です。


eq4-2.jpg


総務の方達は、社内外の多くの人達のさまざまな感情にさらされています。
会社のムード作りの中心は総務の方達の感情、まずはご自分の感情を無理にコントロールしようとせずに、マネジメントし、うまく使おうとすることが大切です。

次回は、このような感情の使い方について考えてみたいと思います。

佐藤 友三
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