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総務FM塾〜プロフェッショナルへの意識改革〜【その4】総務FMエキスパートへの道 〈能力・コンピテンシー編(観察力・創造力・持続力)〉

2019年10月15日

 前回に引き続き、プロフェッショナル総務人になるための、能力・コンピテンシーの磨き方をご紹介します。今回は、観察力・創造力・持続力です。

■観察力の習得法

 総務FM人は、組織社会で行動し価値創造に貢献していく上で、「観察力」を養うことが大切です。広辞苑によれば、観察力とは「物事の実態を理解すべくよく注意して詳しく見ること。見極めること」だそうです。

 観察力を高めるには、状況観察、人間観察、自己観察 いずれにおいても、まずは、事象や行動に対する興味や関心を持つことです。そして、「見よう」と意識し、感じることが新たな気付きを誘発させ、物事や他者および自己を、さまざまな視点から客観的に観察できるようになります。

 観察力が養われてくると、必ず何かに気付き、疑問がわいてきます。その疑問を解く意識があれば、さらに深いところを見るために、事象・行動を「分析」する行為を自然に行える習慣が身に付いてきます。

 分析とは「ある物事を分解して、それを成立させているもろもろの成分・要素・側面を明らかにすること」です。物事の本質を見るのに不可欠な行為であり、眼力だけでなく科学的手法や道具を使い「見る」ことも有効です。事象や組織行動、そして働く人々の思いや価値観差を「分析」し、本質を追求する過程で、「知力」も養われます。単なる知識ではなく知恵を使う事も必要となるからです。

 仕事人、そして総務FMを担うプロフェッショナルである私たちは、観察力を磨き感性を高める努力を惜しんではなりません。

■創造力の習得法

 まず認識すべきは、「創造力」は天賦の才能ではなく、後天的に高めていける能力であるということです。創造力は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ニュートン、アインシュタイン、エジソン......といった「天才」と呼ばれる人たちの占有物ではありません。

 また、「創造力」は、研究開発職や設計デザイン職、そしてゲームクリエイターをはじめとするクリエイティブ・アーチスト等だけに求められる能力と思われていますが、これも間違いです!

 創造力は、すべての仕事人に不可欠な能力であり、職種・職務に関係なく習得でき、また、磨き上げることができる能力です。総務FM職においてもしかりです。

 創造力とは、「知力」と「観察力」をベースとした、連想力とその応用から生まれる能力であり、既往の概念や事象を、視点を変えて見る、まねてみることが起点となります。しかし、単にまねるだけでは「模倣」になります。既存物や事象のコンセプトを「参考」にしながらいろいろと「連想」し、ときには「妄想」することで、オリジナルとは異なる改善・改革・変革のアイデアを考え尽くすプロセスが「創造力」を高めてくれます。

 企業活動や組織・集団運営では、常に改善、改革、変革を意識しておくことが求められますが、こうした、「昨日より今日、今日より明日をより良い組織社会に変えていこう」という意思が「創造力」を育みます。

■持続力の習得法

 持続力は、知力、観察力そして創造力などの思考能力とは異なる「意志の能力」です。意志力、つまり、「注意力や感情や欲望をコントロールする能力。自己コントロールする力」です。『The Willpower Instinct(意志力の本質)』の著者、ケリー・マクゴニガルは、意志力を3つの力に分けて説明しています。

(1)しない意志力:いわゆる自制心で、一般的に意志力だと思われている能力(誘惑に打ち克つ)
(2)する意志力:難しいことをやり遂げたいという気持ちや充足感を思い出す能力
(3)したい意志力:いちばん大事にしなければならないことを頭の中で常に明確にし続ける能力

 (2)(3)の意志力は、長期的な目標を達成したり習慣を変えたりする前向きな能力です。

 「持続力」とは、「したい意志力」です。持続力を習得するには、まずは自己観察(自己分析)し、自分の仕事観や人生観とは何かを意識してみることから始めてみましょう。

 そして、自分自身が目指す仕事人としての長期的な目標や、理想とするライフワークスタイルのイメージを思い描いてみます。誰もが、最初は漠然としたイメージしか浮かびませんが、繰り返しイメージングを続けるうちに、「目標」が見えてきます。確固たる「目標」は「したい意志力」を明確に意識させることになります。

 目標を達成するために艱難(かんなん)辛苦を耐え忍ぶ「忍耐」や、できるまで続けようとする「継続」が、「持続力」を高める源泉であり、力となります。

岡田 大士郎
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