危険予知活動(KY活動)とは、作業を行う前に、職場に潜む危険やリスクをあらかじめ洗い出し、その危険を回避・低減する対策をチームで考え、実行する安全管理手法である。KYとは「危険予知(Kiken Yochi)」の頭文字を取ったもので、建設業や製造業をはじめ、さまざまな業種で労働災害防止のために広く導入されている。
KY活動は通常、作業開始前のミーティング(KYミーティング)で行われる。以下のステップで進めるのが一般的である。
KY活動は、安全意識を高めるだけでなく、チームのコミュニケーション促進やヒューマンエラー防止にも効果がある。特に現場作業では、作業環境や条件が日々変化するため、毎日行うことで安全水準を維持できる。
企業にとっても、KY活動を定着させることは労働災害の未然防止につながり、安全衛生管理計画の実効性を高める要素となる。近年では、製造業以外のオフィスワークやサービス業でも、リスク管理やトラブル防止のためにKY活動の考え方を応用するケースが増えている。
参考:厚生労働省「KY活動に関する資料」