労災(労働災害):危険予知活動(KY活動)

最終更新日:2025年08月01日

危険予知活動(KY活動)とは、作業を行う前に、職場に潜む危険やリスクをあらかじめ洗い出し、その危険を回避・低減する対策をチームで考え、実行する安全管理手法である。KYとは「危険予知(Kiken Yochi)」の頭文字を取ったもので、建設業や製造業をはじめ、さまざまな業種で労働災害防止のために広く導入されている。

KY活動は通常、作業開始前のミーティング(KYミーティング)で行われる。以下のステップで進めるのが一般的である。

  • 作業内容の確認:当日の作業内容を全員で共有する
  • 危険要因の洗い出し:作業中に発生し得る危険やリスクを挙げる
  • 危険性の評価:発生頻度や影響度から危険度を評価する
  • 対策の検討と実施:危険を避けるための具体策を決め、全員で実行する

KY活動は、安全意識を高めるだけでなく、チームのコミュニケーション促進やヒューマンエラー防止にも効果がある。特に現場作業では、作業環境や条件が日々変化するため、毎日行うことで安全水準を維持できる。

企業にとっても、KY活動を定着させることは労働災害の未然防止につながり、安全衛生管理計画の実効性を高める要素となる。近年では、製造業以外のオフィスワークやサービス業でも、リスク管理やトラブル防止のためにKY活動の考え方を応用するケースが増えている。

参考:厚生労働省「KY活動に関する資料」

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