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    〜今回のキーワード「だからコンプライアンスを見誤る」〜

コラム

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「総務部」と「全社員」のためのコンプライアンス教室(第8回)
〜今回のキーワード「だからコンプライアンスを見誤る」〜

2013年09月03日

■コンプライアンスに関する大きな勘違い

コンプライアンス研修やコンプライアンスコンサルティングをやっているとこんな言葉を耳にします。


 『先生、こういう時はどうしたらいいんですか?』

 『先生、こんな社員がいた時はコンプライアンス部として何と答えればいいのですか?』

 『先生、法令順守も分かりますが、きれいごとでは済まないのが現実。現場の人間に
  そんなこと言っても聞きやしない』 


こうみなさんがおっしゃる度に私は思います。
「ずれているなぁ」とか「うぅん、違うんだけど」と。

【何が正しくて、何が正しくないのか?】とか【こういうことをしていいのか、いけないのか?】という疑問に対し、みなさん答えを探そうとしますが、その時ほとんどの人は「誰かの意見」を求めます。例えば「識者の意見」や「マニュアル」や「法令」...など。

それが悪いことだとは言いませんし、間違っているとも言いません。「誰かの意見」は大切です。

でも「誰かの意見」を聞き、それで「じゃあこれでいいんですね」と済ませてしまうのは間違いです。

なぜでしょうか?
答えは<倫理の解答は「自分の外側には無い」>からです。


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倫理を高めるために本を読み、理屈を学ぶ...他人の意見や有名な思想を知ったらあなたの倫理は高まるでしょうか?

答えは「ノー」です。

もし偉い学者や政治家や宗教家がこれらの難問に対する答えを示したとしたとしても・・・公人であれ私人であれ・・・それはあくまで「その人としての答え」でしかありません。
(中略)
そして、カントが道徳法則や定言命法で言っていることを私なりに噛み砕くと、こうなります。

 ・倫理は主意主義から出発すべきものであり、その本質はあなたの外側にはない。
 ・倫理の本質は「自分の内側」=「自分の内面」=「あなた自身」にある。

【出所:http://profile.ne.jp/w/c-45361/
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私たちのコンプライアンスは「学問としてのコンプライアンス」ではありません。
私たちのコンプライアンスは「現実の問題としてのコンプライアンス」です。
だから、私たちは実務者として「現実の問題」を「現実」として処理しようと悩むわけです。
問題を現実的に処理しようとする際、最終的に判断するのは、それをやろうとしている人自身...すなわちあなたです。

つまり、
「識者の意見」や「マニュアル」や「法令」などは、現実の問題を処理する際のガイドラインや参考情報にすぎない。
参考情報をどう解釈/適用し、どう行動するかは、最終的にそれをする人自身が決めている。(仮に弁護士にやめた方がいいと言われても、それに従うか否かは、結局本人が決めている/決めざるを得ない)

私には、多くの人がコンプライアンスの解答を安易に「自分の外側」に求め、それで何とか済ませようとしている(悩む負担を避けている)ように見えます。

でもそれは違う。

「自分の外側」にある参考情報を「自分の内側」で咀嚼し、「自分の内面」で決定しなければならない...というのがコンプライアンスの現実です。

コンプライアンスに関する大きな勘違い...それは<「誰かの意見」を聞けばコンプライアンスの解答が得られると思っていること>です。

コンプライアンスの本質「自分の内側」「自分の内面」「あなた自身」にあります。
だから、コンプライアンスの解答もあなた自身の内面にあるのです。

あなたはコンプライアンスの解答を自分の外側に求めていませんか?

「総務部」と「全社員」のためのコンプライアンス教室 第8回。
今日はこの辺で。


<参考>
・「コンプライアンス―お客様を深く考えさせる言葉」 http://t.co/rfcQJRK13e
・資料庫(コンプライアンスコラム等、総目次) http://bit.ly/10QPn52

<お知らせ>
コンプライアンスを「人間」の視点で捉え、深く考えることは大切です。
内容のご質問やお問い合わせなど、お気軽にどうぞ→ http://www.pensee.co.jp/ 

中沢 努
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