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若年社員の早期離職を防ぐために、上司が気を付けておきたいことは?(第9回)

2013年10月21日

前回では、上司の部下に対するスタンスが如実に出る場面を取りあげました。
今号は、チームの士気を上昇させるための必要な取り組みを考えます。


■意外と出来ていない「成功事例・失敗事例の共有」

マネジャー研修などで、職場の問題として多く取り上げられるのは、個人プレイが目立ち、チームとして一体感がないということ。

原因を掘り下げていくと、たどり着くのは「成功事例や失敗事例の共有」の欠如です。

忙しさのあまりついつい事例共有を怠った結果、チーム内は個人商店化していまい、チームの一体感はおろかチームはバラバラ、やがて崩壊という悪路をたどることも考えられます。


■大切にしたいプロセス管理

それでは、どのような観点で「事例」を共有すればよいのでしょうか?

一言でいえば、「結果」よりも「プロセス」を重視することです。
華々しい成果や、目を覆いたくなるような失敗話など、目立った「結果」のみをクローズアップし、共有できたと満足しているケースも散見されますが、これだけでは真の意味で共有したことにはなりません。

とかくブラックボックスとなりがちな、「プロセス」を見える化し、何が良かったのか?あるいはいけなかったのかを振り返ることが必要です。

他のメンバーが「自分もやってみたい」「自分でもできそうだ」と感じ、チーム内で行動の「再現化」を促すには、「結果」を導いた「プロセス」内にこそ、そのヒントが隠されているからです。事例の「背景」や「きっかけ」は何だったのか?「阻害要因」をどのように取り除いたか、「活用したリソース」は何か?など、を具体的に共有することが求められます。

「失敗事例」も同様です。
プロセス内のどこでつまずいたのか?そこからの教訓は何か?それらを体系化、概念化し、チーム内にひとつの型が出来れば、そのチームオンリーの「バイブル」の完成となります。


■「やったー!の共有」がチームに勢いをつける!

大切なことは、そのような「型」を作ることでは決してありません。
その過程において、チーム内で称賛される、あるいはライバル心が刺激されることで、結果的にチームに一体感をもたらすことが重要なのです。

以前、某大手企業の主任クラスの研修があった際、「チーム内で工夫したいこと?」というテーマでディスカッションしたことがありました。

あるグループが出した結論が「やったー!の共有」でした。

それまで個人商店化していたチーム内に活気を呼び戻すために、小さな成功事例を取りあげ、「やったー!」「よかったね!」と他メンバーの成功事例を皆で称えあう習慣を根付かせようとするものです。

昇給や昇進という大きなニンジンをぶら下げなくても、このような小さな取組みこそがチーム内に活気を起こす、大きな要因となるのではないでしょうか?

「やったー!の共有」、Facebookで「いいね!」ボタンを気軽に押す感覚で言ってみましょう。
まずはあなたから、始めませんか?

田原 洋樹
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