人事 / 人材育成 / リベラルアーツ
リベラルアーツ研修は「何に」に役立つ?
〜さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!(第6回)
2014年04月01日
■リベラルアーツ研修とダイバーシティについて
こんにちは。リベラルアーツ研修は「何に」に役立つ?〜さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!第6回です。
第4回ではグローバル化とリベラルアーツを、そして第5回ではCSRとリベラルアーツの問題をとりあげてきましたが、今回はダイバーシティとの関連で考えてみましょう。
皆さんは、ダイバーシティという言葉を聞いたことがありますよね。
「性別、年齢、国籍、障害の有無といった個人の属性にかかわりなく、多様な人材の能力や発想、価値観を融合することで、会社や組織の活性化を図り、企業の経営基盤や商品提案力を強化する経営手法。ダイバーシティとは多様性という意味であり、1960年代のアメリカで人種や性別などによる差別的な人事慣行の撤廃を求める動きのなかで注目されるようになったことばである」
(出所) "ダイバーシティ・マネジメント" ニッポニカ・プラス
最近は女性の役員や管理職を増やそうという機運が高まっていますが、これもダイバーシティのひとつです。
さて、このダイバーシティ。実際に行おうとした時、何が1番大変でしょうか?
・スローガンは簡単に掲げられる
・それに基づいて仕組みを作ることもそんなに難しいことではない
・でも作った仕組みをきちんと運用し、スローガンを実現するのは簡単ではない
そう...「言うは易く行うは難し」なのです。
なぜ実現が難しくなるのでしょうか?
立場によっていろいろな理由や言い分があるのでしょうが、いずれの場合でもその根底には、私たちが持っている「社会生活上の男性観や女性観」(或いは、男性としての役割観・女性としての役割観)があるのではないでしょうか。
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『私たちは家族や社会によって生まれおちた瞬間から、価値判断、行動への動機づけ、興味の対象、自らの文明の過去や未来の考え方などから成る複雑な思考判断の枠組みを刻み込まれます。そして生きているかぎり、私たちはこの思考判断の枠組みをもって行動し、他の文化や社会体系を見るときも、その枠組みを通して変形されたものしか見ることができなかったり、ときにはまったく眼を塞がれてしまったりするのです』
(出所)http://profile.ne.jp/w/c-45930/
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これは、100年という長きを生きた思想家のC.レヴィ=ストロースの言葉です。
彼が言うように、私たちは無意識のうちに「男性としての役割観」や「女性としての役割観」を植えつけられています。それが根底にあるから「言うは易く行うは難し」になってしまうのです。
【リベラルアーツを学ぶことで得られるメリット】
★教養(リベラルアーツ)を学ぶと、ダイバーシティの邪魔をしているものの根源が見えてきます。
★そして、マネジメント理論では深掘りできなかった実現へのヒントが見えてきます。
形だけではない「本当のダイバーシティ」を実現しようとしているのであれば、教養(リベラルアーツ)を学ぶことをお勧めします。
「さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!」第6回、今回はこの辺で。次回をお楽しみに。
(本内容は、中沢努「仕事で使うための教養教育?リベラルアーツ研修/教養研修の手引き」に加筆して作成されました)
<資料>
◆せいさつ(084)レヴィ=ストロースの言葉を敷衍してみる
http://profile.ne.jp/w/c-45930/
◆12か月で学ぶ哲学用語 アリストテレスの「観照 観想(テオリア)」
http://profile.ne.jp/w/c-57654/
◆他 資料集 http://pws.prserv.net/pensee/3rd/
★お問い合わせやご質問、お気軽にどうぞ。http://j.mp/LNYGWy

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