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「AIにも聞いてみて」の一言が部下のやる気を奪う? 効率化の裏で総務が守るべき「対話」の価値
有限会社フロム・サーティ 代表取締役 池崎 晴美
最終更新日:
2026年08月26日
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「AIにも聞いてみて」――。業務効率化のためにAIを活用するのはすばらしいことですが、部下の真剣な提案に対してこの言葉だけで返してしまうと、何が失われるのでしょうか。AIは知識を与えてくれますが、社員の思いや組織の文化、信頼関係までは育めません。効率化が進む時代だからこそ、人と人が向き合う対話の価値は高まっています。今回は、人と会社をつなぐ総務の視点から、AI時代にこそ大切にしたい人と人とのコミュニケーションについて考えます。
「AIに聞いて」が招く部下の孤立
最近、「AIにも聞いてみて」と上司からいわれ、がっかりしたという若手社員の話を耳にしました。その社員は、自分なりに時間をかけて会社の制度改善について提案書を作成しました。現場の声を聞き、何度も考え直し、「もっと良い会社にしたい」という思いを込めた提案です。ところが、上司から返ってきた言葉は、この「AIにも聞いてみて」だったのです。
もちろん、上司に悪気はなかったのでしょう。AIを活用すれば、より良い提案になるという思いから出た言葉だったのかもしれません。しかし、その若手社員は「私の考えを見てもらえなかった」「それなら、上司に相談する意味はあるのだろうか」と感じたそうです。
私はこの話を聞いたとき、大きな危機感を覚えました。AIは仕事を効率化するすばらしいツールです。文章を整理し、資料を作成し、アイデアを広げる。その力は私たちの想像以上であり、私自身も日々活用しています。これからの仕事に欠かせない存在であることは間違いありません。
AIでは代替できない対話の価値
だからこそ、気を付けなければならないことがあります。それは、AIを便利な「道具」として使うのではなく、人との対話そのものに置き換わってしまうことです。
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