個人と組織の成長を実現するキャリアオーナーシップ経営アワード2024、最優秀企業の取り組みは
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パーソルキャリア(東京都千代田区)は5月13日、「キャリアオーナーシップ経営AWARD 2024」の受賞者を発表した。第2回目となる今回は、グランプリ・部門最優秀賞に9社、優秀賞に企業4社・2団体、奨励賞に11社が選ばれた。
組織の枠を超えたWG活動の推奨、中抜けありのスーパーフレックス制度など、独自の取り組みを評価
キャリアオーナーシップ経営とは、人的資本を最大化し、企業を持続的に成長させていく実践論のこと。キャリアや仕事を主体的に捉え、自律・自走しながら周囲と共創する人材(キャリアオーナーシップ人材)を増やし生かすことで、個人と組織が対等な関係性を構築・再構築し、持続的な成長を目指していくという取り組みだ。
同アワードは、個人と組織の持続的な成長を実現するため、キャリアオーナーシップ経営の3つの視点(キャリアオーナーシップ人材を「可視化する」「増やす」「(経営や事業と)つなぐ」)を実践し、個人と企業の新しい関係づくりを推進する企業を表彰するとともに、優れた実践方法を社会に紹介することを目的としている。
中堅・中小企業の部 企業文化の変革部門:わずか2年で労働環境を刷新、志望者数が4倍に
企業文化の変革部門・中堅・中小企業の部で、最優秀賞を受賞したのは、エネルギー事業を手掛けるレジル(東京都千代田区)。同社は、「働き方が変わらなければ、ビジネスモデルは変わらない」をコンセプトに、約2年という短期間で、勤務体系やキャリアパス、報酬制度などの労働環境を刷新した。
これまでの8時45分勤務開始や全員参加の朝礼実施を見直すとともに、全正規従業員を対象とした月間スーパーフレックス制度(コアタイムなし)に加え、週2日までを条件に在宅勤務制度を採用した。
また、従業員のスキルアップを目的に、副業を推奨。本社オフィス内には副業専用エリアを設置し、デスクやWi-Fi、テレカンブース、会議室まで完備した。スーパーフレックス制度では、中抜けも認められており、勤務中に副業のために出掛けることも可能だ。
このほか、自己学習支援として、毎月2冊の書籍代や外部セミナー受講費(3万円以上のセミナーの場合は70%)を全額会社が負担するほか、公募制度・フリーエージェント制度を活用することで、希望する部署や役職にも挑戦できる。
こうした取り組みは、年間志望者数の増加(2021年:330人→2023年:1322人)や男性育休取得率の向上(2021年:0%→2023年:66%)、女性管理職比率の伸長(2021年:2.5%→2023年:14.5%)などにつながっている。
大企業の部 人事/HRの変革部門:社員の変革を会社が徹底サポート
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