「ルールに従わないわがままな人」といわれない ジョブ・クラフティングの実践と副作用の抑え方
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第1回「上司が仕事を用意する時代はもう終わり……今、注目される『ジョブ・クラフティング』とは何か」、第2回「『どうせ変われない……』という思い込みを払拭 小さな行動から始める3種類のジョブ・クラフティング」と、ジョブ・クラフティングの考え方の特徴を理解し、その意義を個人と組織の両方の観点から考えてきました。ジョブ・クラフティングは、仕事を意味あるものとして経験している人々の行動様式が研究されてきたもので、自分の仕事の内容や意味を思い定める「枠」を捉え直し、自分の持ち味や大事にしたい価値観をより生かせるものへと仕事をデザインし直す考え方・行動です。
タスクの内容や進め方を変えるタスク・クラフティング、仕事でかかわる人やかかわり方を変える関係的クラフティング、自分の仕事が社会や自分の人生に及ぼす影響を捉え直す認知的クラフティングなどの創意工夫により、個人が主体的に仕事をデザインし直すことが可能であるとお伝えしてきました。最終回は、そのようなジョブ・クラフティングを実践していく具体的な方法と注意点をお伝えします。
ジョブ・クラフティング実践のポイント【個人編】
ジョブ・クラフティングは、個人の持ち味や思いを仕事に生かすというその性質上、オーダーメードで進めざるを得ません。たとえば、仕事上のサポートがほしい、もっと裁量を大きくしたい、成長につながるチャレンジを増やしたい、といった一般化できそうなリ・デザインの場面であっても、誰からどのようなサポートがあるとよいのか、どのような手段で裁量を増やしていくのか、何をチャレンジと感じるのか、といったことは、個人のスキルの内容や、仕事やキャリアに関する価値観によって変わってくるはずです。
今回は、一人ひとりが自分のジョブ・クラフティングを実践するヒントを見つけるための、2つの方法をご提案します。
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