「どうせ変われない」という思い込みを払拭 小さな行動から始める3種類のジョブ・クラフティング

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前回「上司が仕事を用意する時代はもう終わり……今、注目される『ジョブ・クラフティング』とは何か」では、ジョブ・クラフティングという考え方の特徴について紹介しました。今回はジョブ・クラフティングに取り組む意義について考えたいと思います。
ジョブ・クラフティングに取り組む意義(個人の視点/組織の視点)
ジョブ・クラフティングは、組織視点でどのような仕事をデザインするかを考えるジョブ・デザイン論と、個人視点でどのような仕事人生をデザインするかを考えるキャリア論の、ちょうど中間の考え方であることがその特徴であり、長所です。組織の都合だけを優先しないが、個人都合だけにも偏らない、双方にとって良い仕事をクラフト(工作)していく、サステナブル(持続可能)なキャリアが実現しやすくなる考え方です。仕事の先にいる受益者がうれしいことは仕事が成立する上で欠かせませんから、ジョブ・クラフティングはいわゆる「三方よし」の要となるとまでいってもよいかもしれませんが、ここでは個人と組織の視点からその意義を考えてみましょう。
個人にとっての意義
人が仕事生活に望むことはなんでしょうか。経済的な安定や成功も重要でしょう。人として尊重されていると感じられること、仲間が得られること、成長できること、居場所があること、意味のある活動に貢献していると感じられること、なども大事かもしれません。毎日がつまらなくないこと、先行きへの不安に押しつぶされることのないこと、人間関係に悩まないでいられること、というような表現でもよいと思います。多くの人が長い時間や期間を仕事にかかわって過ごしています。どうせなら少しでも良い時間や機会にしたいと思うことは、比較的自然な感情であるように思われます。ジョブ・クラフティングという考え方は、そうした素朴な感情を、行動に移すヒントを与えてくれます。
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