総務のマニュアル従業員の自律性を高める ジョブ・クラフティング実践法

「どうせ変われない」という思い込みを払拭 小さな行動から始める3種類のジョブ・クラフティング

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 主任研究員 藤澤 理恵
最終更新日:
2023年12月11日
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前回「上司が仕事を用意する時代はもう終わり……今、注目される『ジョブ・クラフティング』とは何か」では、ジョブ・クラフティングという考え方の特徴について紹介しました。今回はジョブ・クラフティングに取り組む意義について考えたいと思います。

ジョブ・クラフティングに取り組む意義(個人の視点/組織の視点)

ジョブ・クラフティングは、組織視点でどのような仕事をデザインするかを考えるジョブ・デザイン論と、個人視点でどのような仕事人生をデザインするかを考えるキャリア論の、ちょうど中間の考え方であることがその特徴であり、長所です。組織の都合だけを優先しないが、個人都合だけにも偏らない、双方にとって良い仕事をクラフト(工作)していく、サステナブル(持続可能)なキャリアが実現しやすくなる考え方です。仕事の先にいる受益者がうれしいことは仕事が成立する上で欠かせませんから、ジョブ・クラフティングはいわゆる「三方よし」の要となるとまでいってもよいかもしれませんが、ここでは個人と組織の視点からその意義を考えてみましょう。

個人にとっての意義

人が仕事生活に望むことはなんでしょうか。経済的な安定や成功も重要でしょう。人として尊重されていると感じられること、仲間が得られること、成長できること、居場所があること、意味のある活動に貢献していると感じられること、なども大事かもしれません。毎日がつまらなくないこと、先行きへの不安に押しつぶされることのないこと、人間関係に悩まないでいられること、というような表現でもよいと思います。多くの人が長い時間や期間を仕事にかかわって過ごしています。どうせなら少しでも良い時間や機会にしたいと思うことは、比較的自然な感情であるように思われます。ジョブ・クラフティングという考え方は、そうした素朴な感情を、行動に移すヒントを与えてくれます。

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著者プロフィール

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株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 主任研究員
藤澤 理恵

人事制度設計のコンサルティングや、研修開発、組織調査などに従事したのち現職。
東京都立大学大学院 社会科学研究科 経営学専攻にて、2021年博士号取得。同大学博士研究員。「ビジネス」と「ソーシャル」の間の「越境」、仕事を自らリ・デザインする「ジョブ・クラフティング」「HRM(人的資源管理)の柔軟性」などをテーマに研究を行っている。
経営行動科学学会第18回JAAS AWARD奨励研究賞(2021年)・第25回大会優秀賞(2022年)、人材育成学会2020年度奨励賞受賞。

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