組織を強くするパーパスの策定と社内浸透の方法

過去最高益を更新し続けるソニーは従業員にどう浸透させたのか? パーパスを実現する4つの観点

エスエムオー株式会社 代表取締役 齊藤 三希子
最終更新日:
2025年03月25日

第1回では、パーパスの定義や役割、企業成長における重要性について解説し、第2回では、パーパス策定のプロセスを紹介しました。最終回となる今回は、策定したパーパスをどのように浸透させるかを、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)の事例とともに説明します。

パーパスの浸透をムーブメントとして考える

パーパスを浸透させるために、あらゆる施策を実施していきます。エスエムオー株式会社ではパーパスが浸透していくことを「ムーブメント」と呼んでいます。具体的に、どんな施策を打った方がいいのか、どの施策を組み合わせて行うべきか、より良いムーブメントプランの立案のためには、フレームワークが役立ちます。

いくら立派なパーパスがあっても、主役は人であり、人が動かなければそのパーパスの実現は不可能です。従業員おのおのがパーパスに沿って自ら行動を取り、そのパーパスを実現しなければなりません。その際に重要なことは、「(1)パーパスへの深い理解」 と 「(2)パーパスへの強い信頼」 の2つに尽きます。

パーパスの正しい理解は、「学ぶ」「確かめる」

パーパスの本質的な意味やその重要性が理解されるまでには、2つの事柄があります。その組織が掲げるパーパスを正しく「学ぶ」こと。そして、習得されているかどうかを「確かめる」ことです。

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プロフィール

エスエムオー株式会社 代表取締役
齊藤 三希子

エスエムオー株式会社に社名変更)を設立。「本物を未来に伝えていく。」をパーパスとして掲げ、企業価値を高めるパーパス・ブランディングを日本でいち早く取り入れる。2021年7月に『パーパス・ブランディング〜「何をやるか?」ではなく、「なぜやるか?」から考える』を、2024年9月に『企業が成長し続けるための7つのステップ パーパスの浸透と実践』を出版。

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