総務のマニュアル組織を強くするパーパスの策定と社内浸透の方法

パーパスは作るものじゃない! 策定に必要なのは「見つける」プロセス。導き出す5つのワークとは

エスエムオー株式会社 代表取締役 齊藤 三希子
最終更新日:
2025年03月18日
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前回は、パーパスの定義や役割、企業成長における重要性などについて解説しました。今回は、パーパスをどのように策定すべきかについて、具体的なステップやポイントを紹介します。

パーパス発見のステップ

パーパスは、見つけるもので、作るものではありません。組織が自分たちの中にある本質を再確認し、存在理由であるパーパスを「発見」し、それを明文化し、定義する行為です。さらに、パーパスは発見して終わりではありません。それに基づいて判断し、行動できる組織になることで、パーパスを実現し、結果として社会に、自社が望む組織像が確立されます。

パーパスを見つけるために、当社、エスエムオー株式会社が提供しているメソッドには、次の3つのステップがあります。

  1. 情報を収集する
  2. パーパスワークショップを実施する
  3. パーパスを最終言語化する

1. 情報を収集する

パーパスを明確にするためには、まずは入念な情報収集から始まります。このプロセスでは、次の重要な視点を考慮しながら情報を収集します。

  • 内部と外部の視点
  • 過去、現在、未来の視点

情報収集の際、特に注目すべき情報源は、内部と外部のステークホルダーです。内部ステークホルダーには、創業者、経営陣、従業員が含まれます。一方、外部ステークホルダーとしては、顧客、ビジネスパートナー、株主などが該当します。また、情報収集では、自社の強みや情熱に焦点を当てながら、社会や顧客がこれから求めるものについても深く洞察します。

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プロフィール

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エスエムオー株式会社 代表取締役
齊藤 三希子

慶應義塾大学経済学部卒業。株式会社電通に入社後、株式会社電通総研への出向を経て、2005年に株式会社齊藤三希子事務所(のちにエスエムオー株式会社に社名変更)を設立。「本物を未来に伝えていく。」をパーパスとして掲げ、企業価値を高めるパーパス・ブランディングを日本でいち早く取り入れる。2021年7月に『パーパス・ブランディング〜「何をやるか?」ではなく、「なぜやるか?」から考える』を、2024年9月に『企業が成長し続けるための7つのステップ パーパスの浸透と実践』を出版。

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