リスキリングや配偶者転勤、不妊治療を対象とした長期休職制度を設立 群馬銀行の人的資本強化策
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年11月01日

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群馬銀行(群馬県前橋市)は10月31日、10月10日より、配偶者の転勤による転居やリスキリングなどでの退職を防ぐため「キャリア継続支援休職制度」を導入したと発表した。入行3年未満の者、他の事由による休職者などは除く。同行では、働く意欲があってもこれまでは退職せざるを得なかった人材が働き続けられる環境を整備し、人的資本の充実をはかる。
配偶者の転勤や不妊治療もキャリアブレイクの機会に
同制度の対象となる事由は以下の通り。
- 学び直し(大学など課程の履修、および資格取得のためのスクーリング)
- 不妊治療(不妊治療に専念するため)
- 配偶者の転勤などへの同行(配偶者の転勤等に伴う転居により、当行での勤務の継続が困難となったとき)
同制度によって、リスキリングだけでなく、配偶者の転勤や不妊治療といった事情で一時的に仕事を離れることになっても、退職することなく自身のキャリアを見つめ直すキャリアブレイクの機会にできる。
なお、リスキリングを目的とした長期休職制度を設ける企業は増えている。たとえばJR西日本では、2022年9月から、リスキリングを目的とした最長2年間の休職制度を行っている。
不妊治療では、厚生労働省が2022年4月から「くるみんプラス」等制度を創設し、不妊治療と仕事の両立をあと押ししている。その中で、ネオキャリアは9月より、不妊治療のための最大3か月の休職制度を開始。併せて、12日分の特別休暇を設けている。
群馬銀行、人的資本の充実を目指すさまざまな取り組みとは
同行では、2022年度から個人パーパスを設定。設定した個人パーパスは目標管理シートに記載し、上司との定期的な面談の中で取り組み状況などを共有、具体的な行動につなげることを目指す。また、個人パーパスは各部店でいつでも、誰でも見られる場所に掲示し、行員全員に共有しているという。
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