「感謝を伝えるコーヒー」が笑顔を生む 実証実験で笑顔率1.4倍、職場のウェルビーイングにも効果
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年08月26日

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Maison Technology(東京都港区)は8月25日、オカモトヤ(東京都港区)およびクウジット(東京都港区)と共同で実施したオフィス空間に関するウェルビーイング実証実験の結果を公表した。実験は2025年5月から約1か月間行われ、職場における感謝と笑顔の効果を検証した。
同実験は、コーヒーやお茶を同僚に入れ、感謝のメッセージを添えて渡すもの。結果として、オフィス内の笑顔率がイベント前後と比較して約1.4倍に向上し、感謝やつながりに対する意識の変化も確認された。
「Thanks Brew-感謝を淹 れる」施策の概要
実証実験では、ウェルビーイングの構成要素として「身体的=笑顔」「精神的=感謝」「社会的=つながり」の3つを定義。それらがオフィス空間において自然に連鎖し、好循環を生み出すことを目指した。
社員は期間中、1日1杯無料でコーヒーまたはお茶を飲めると同時に、感謝のメッセージを添えて同僚に飲み物を入れて渡す体験に参加した。実験では、コーヒーのドリップ待ち時間が自然な会話や笑顔を生む機会になるという仮説の下、空間における感情や表情の変化をWebカメラとアンケートにより可視化した。

笑顔の増加と持続性、感謝意識の高まりを確認
実証実験の結果、イベント期間中の平均笑顔数および笑顔率は、イベント前後と比較して統計的に有意に増加(p=0.012)。さらに、イベント終了後も笑顔率は実験前と比べて10%高い傾向(p=0.07)を示し、施策の効果が一過性にとどまらず一定期間持続していたことが示された。
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