新しい仲間を組織になじませ戦力化するオンボーディング
入社者、運営、現場の三方良し。余分な内容はそぎ落とすのがコツ —— 株式会社LegalForce
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2022年11月18日

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2017年に設立された株式会社LegalForceは、事業成長とともに人員の増加も著しいという。中途入社者のオンボーディングは何を目的に、どのような内容で実施されているのだろうか。ゼロからプログラムを作り上げたエンプロイーサクセス部の副島司さんにうかがった。
取材・文◎武田 洋子
実体験を基にデザイン 指導者の負担も軽減
株式会社LegalForceの新入社員は、即戦力となる中途入社者が中心だ。オンボーディング期間は実質3日間。極力無駄をそぎ落として必要な情報だけを詰めた、濃密な3日間である。

エンプロイーサクセス課
課長
副島 司さん
オンボーディングを担当するエンプロイーサクセス課の副島司さんは、自らの実体験を生かしプログラムを作った。副島さんが入社したのは、2019年7月。その日はオフィス移転直後で、周囲は移転業務にひたすら追われていたという。当時は入社オンボーディングが存在せず、特にサポートもなかった。
「入社者のモチベーションは、最終面接後に入社オファーをもらったときが、最も高いと考えています。そのタイミングから入社までにタイムラグが生じている上、さらに入社初日に誰からもフォローされない状態だと、モチベーションが下がってしまいますよね。最低限、オフィスの入館方法や備品の使い方、社内システムなど、翌日から就業するのに困らないだけのオンボーディングはあってしかるべきだと思います」
人事領域での経験が豊富な副島さんが入社するにあたり期待されていたのは、「他社にはあって自社にはまだないものを整備する」ことだった。副島さんはさっそく、同社のオンボーディングに着手する。
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