株式会社ベーシックは創業以来、「社会のあらゆる問題をマーケティングとテクノロジーの力で解決する」ことを目指している。主力のサービスは、BtoB企業を対象とするWebマーケティングツールの提供だ。テクノロジーの力で日本全体の成長拡大と生産性向上を支援する同社はまた、SNS使いの巧手でもある。そのノウハウをうかがった。
取材・文◎武田 洋子
明確な目的に合わせてツールとコンテンツを選択
株式会社ベーシックがSNSを活用する目的は、従業員の素の姿を社外へ発信することに特化している。最も注力しているツールはnoteだ。記事コンテンツを自由に発信・共有できるnoteを重視する理由はどこにあるのだろうか。
執行役員CAO コーポレート部門長
角田 剛史さん
コーポレート部門長の角田剛史さんは、noteは期待される効果を採用領域にフォーカスしているという。同社では公式の採用サイトとnoteのすみ分けが明確であり、後者が狙うのは直接応募の増加ではなく、「意向度の向上」だ(図表)。
「SNSが応募の増加に有効であることは間違いありませんが、当社の場合、直接応募の比率は全体の採用チャネルの1割以下に過ぎません。それ以外のダイレクトリクルーティングや採用エージェントを通した応募が大多数を占めるため、応募の母数を増やすなら、極端ないい方をするとスカウトメールを送る方が効果的なのです。その一方で、せっかく応募していただいた候補者が途中で選考を辞退したり、内定を出しても承諾されなかったりするケースに課題を感じていました」
内定承諾率は一時期、半数を下回っていた。母数を増やしても、採用できなくては意味がない。そこで採用広報では、候補者の意向度を高める方向へと振り切った。文字制限がなく、かつストック型のコンテンツであるnoteを柱にしたのは、こうした目的に適していたからだ。
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