総務のマニュアル
:
退職者の声で組織の課題を明確にする エグジットインタビューのすすめ
退職理由4タイプ別で解説:エグジットインタビューで率直な回答を引き出す質問と聞き方の工夫
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ HRアセスメントソリューション統括部 主任研究員 飯塚 彩
最終更新日:
2025年09月22日

アクセスランキング
前回は、退職者から学ぶ組織改善の仕組みとしてエグジットインタビュー(退職時インタビュー)が重視されるようになってきた背景や、目的、メリットについて説明しました。今回は、より具体的なインタビューの設計方法と実施のポイントについてお伝えします。
インタビューを設計する際のポイント
実施の対象と頻度
退職者全員を対象として、退職が発生するタイミングで都度行うのが基本です。不定期で行うことになるため、発生時に速やかに対応できるよう、あらかじめ実施方法を決めておきましょう。
実施のタイミング
退職届が提出されてから最終出社日までの間に行うのが理想です。退職が決定次第、速やかに日程調整をはかりましょう。業務の引き継ぎや手続きに追われている最中は避け、対象者の気持ちや予定がある程度落ち着いているタイミングを選びます。また、個別の事情を考慮して、退職後に行うケースもあります。
形式・場所の選択
対象者が安心して話せることを最優先します。可能であれば対面形式で行うのが良いですが、居住地・勤務地が遠方である場合や、出社に伴う心身の負担が大きい場合には、オンラインで行うこともできます。
実施場所は、声が漏れない個室が基本です。たとえ会話の内容がポジティブなものであっても、「周囲に聞かれているかもしれない」という感覚は、率直な発言を妨げます。社内に適切なスペースがない場合や、対象者が社内での会話を避けたい場合は、貸し会議室など社外の施設を検討する選択肢もあります。
インタビュアーの選定
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。