KLabがオフィス移転で見直した「会議室」「座席数」 働き方に合わせた空間改革とは
スマートフォン向けのモバイルオンラインゲームを企画・開発し、配信するKLab(東京都港区)は10月27日、本社オフィスを六本木ヒルズ森タワー22階から同ビル28階へ移転し、新オフィスでの業務を開始した。
新オフィスでは、リアル出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークに適したレイアウトへと刷新。これにより総面積を縮小し、固定費の削減をはかるとともに、快適で使いやすい環境を実現したという。
面積4割減、座席数は半数に
新オフィスの面積は、従来と比べて約4割縮小された。
座席数は、過去の稼働率に基づき、約380席から約200席へと削減。一方、リモート会議の増加に対応するため、少人数用と大人数用の会議室の比率を見直した。
また、従来は休憩スペースとして利用されていたリフレッシュエリアは、十分なスペースを確保しつつ、外部イベントや勉強会、社内交流にも活用できるオープンスペースへと改装された。
データ分析で課題を可視化
今回のオフィス移転の背景には、働き方やオフィスの在り方の変化がある。同社では、ハイブリッドワークの定着に伴い、以下のような課題が顕在化していた。
- フリーアドレス席の稼働
- 大人数用会議室が1人でのWeb会議に使われるなど、スペースの無駄が発生
- リモート会議の増加により、会議室が不足するケースが頻発
- オフィスの存在意義が、従来のデスクワーク中心からコミュニケーション重視へと変化
こうした課題に対応するため、同社はオフィスの使用実態に関するデータを蓄積・分析。その結果を基に、ハイブリッドワークに最適なレイアウトへと再設計を行った。
働きやすさが企業価値に直結する時代へ
オフィス戦略が社員の働き方や企業競争力に直結する傾向は、他社の取り組みからも明らかだ。
イデックスビジネスサービス(福岡県福岡市)が人事担当者を対象に実施した調査では、入社の決め手として「オフィス環境」が3割超の回答を集めており、働きやすさの整備が採用競争力にも大きく影響することが示されている。
また、MNTSQ(東京都中央区)の新オフィスでは、全社的なワークショップで集めた250件を超える社員のアイデアをもとに設計が行われ、働きやすさや社内コミュニケーションを意識した工夫が随所に取り入れられている。
KLabも今回の移転を通じて、コスト合理化だけでなく、変化する働き方に対応したオフィスづくりを進めていることがうかがえる。
詳細は、同社の公式リリースで確認できる。
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