ワーケーションでチームワークや議論の質が向上 イトーキ、瀬戸内国際芸術祭の舞台で実証実験
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年04月18日

アクセスランキング
イトーキ(東京都中央区)は4月17日、パナソニック エナジー(大阪府守口市)と共同で実施したワーケーションの実証実験結果を発表した。
調査は、「瀬戸内国際芸術祭2025」の開催地である直島や豊島を舞台に行われた。参加者を対象としたアンケートでは、ウェルビーイングの改善、チームのつながりの向上、創造的な議論の促進など、ワーケーションが個人およびチームに与える多面的な効果が明らかになった。
チームに着目した新たな実証実験 アートとワーケーションを融合
イトーキは2022年にも、アート×ワーケーションをテーマに直島や豊島で実証実験を実施している。初回は個人によるソロワークを中心とした内容で、心理的ストレスの軽減や成長意欲の向上といった成果が確認された。
今回の実証では、チーム単位での効果に着目。同じ目標を持つプロジェクトメンバーが共同でワークショップを行い、非日常の環境がチームの関係性や生産性にどのような影響を与えるかを測定・可視化することを目的とした。
ウェルビーイングが劇的に改善
参加者のストレス指標には大きな改善が見られた。疲労感は最大33%、不安感は30%、抑うつ感は31%、身体的愁訴(食欲不振や睡眠障害など)は24%減少した。

加えて、主観的幸福感は最大23%向上。プレゼンティズム(業務中のパフォーマンス自己評価)も最大16%改善しており、アート体験や自然環境に囲まれた活動が、短期間にとどまらず、2週間以上にわたって心身に良い影響を与えることがうかがえる。
チームのつながりが飛躍的に深化 仕事に前向きな姿勢に
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。