無印良品、働く人が主役の「完成させない」新オフィスで社員の気付きや行動力を引き出す
月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年02月01日

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無印良品を展開する良品計画(東京都豊島区)は2月1日から、新本社(東京都文京区)に移転し営業を開始する。移転に当たっては、旧本社オフィスでの経験や気付きから課題を抽出し、働く場の環境改善をテーマに、社員のモチベーションにつながる設計や仕組みを導入した。
社員自ら働き方を考え、環境を改善する「完成させないオフィス」
同社によると、旧オフィスでは、以下のような課題があったという。
- 社員が交流できる場所がない
- 多層階のため、部署間のコミュニケーションが取りにくい
- 執務スペースや商品開発のためのスペースが足りていない
- コロナ禍での働き方の変化した(オンラインミーティングの増加など)
- リラックスできる場所が少なく、働く意欲が湧かない(生産性が上がらない)
こうした課題に対し、新オフィスでは「働く場の環境改善」をテーマに、オンラインでの打ち合わせ増に対応する電話ブースの設置や対面で部門横断のコミュニケーションが気軽にできるスペースの増設や、ママ社員のための特別ルームなどを新たに設置した。
社員同士の交流を育むための工夫
コミュニケーションの活性化に向けては、部署間のコミュニケーションをより取りやすくするため、これまでの8フロア構成から2フロア構成とした。
5Fフロア中央には社員用のオープンスペースを設置。社員の休憩や交流の場としての利用や、社内イベントや試食会なども開催できる。また、各部署の仕切りをなくし、フリーデスク制を採用した。オープンミーティングスペースを大幅に増やすことで、会話が生まれやすい環境になった。

約7割出社を想定したオフィス、今後の働き方の変化にも対応
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