
1ヶ月のアクセスランキング
バズワードになっている感のある「フェムテック」。サービスや製品の種類も多岐にわたる。医療に特化したサービスを提供している株式会社カラダメディカの代表取締役であり、医療の現場で現役医師としても活躍する菅原誠太郎さんに、女性活躍へのサポートが期待されるフェムテックの現状と、今後の可能性について聞いた。
取材・文◎武田 洋子
「フェムテック」活用に高い関心

代表取締役 菅原 誠太郎さん
2010年、福井大学医学部卒。2018年、慶應義塾大学大学院経営修士課程修了。聖マリアンナ医科大学助教。埼玉石心会病院救急総合診療科医長。日本救急医学会救急科専門医。専門・担当分野は救急集中治療。
「フェムテック」という言葉をご存じだろうか。ここ最近、急に耳にする機会が増えたように思うが、『月刊総務』のアンケートでは、「フェムテックが何か知っているか」との問いに、「言葉を聞いたことがない」(42.3%)、「言葉は知っているが内容はあまり理解していない」(20.8%)が合わせて6割を超えるなど、認知度はまだ低いようだ(図表1)。
「フィメール(女性)」と「テクノロジー」を組み合わせたこの造語は、欧州の女性起業家により生まれた。これまで明確な市場として認識されることのなかった分野が、フェムテックという名称を得て企業や投資家などから一気に注目されることになり、市場は急成長している。
一般的に「女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決する商品やサービス」と捉えられており、この説明の下に「会社の制度としてフェムテックを取り入れているか」と尋ねると、圧倒的大多数の97.7%が「取り入れていない」と答えているのだが(図表2)、その一方で「活用に興味があるか」に対する回答は、「とても興味がある」(7.1%)「やや興味がある」(58.3%)が過半数を占めている(図表3)。フェムテックという言葉にピンとこなくても、女性社員の活躍につながる施策として興味は高いことがうかがえる結果だ。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。