「カスハラ」もう対策済み? かんたん入力で自社方針が作成できる無料テンプレート、ヌーラボが公開
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年12月14日
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ヌーラボ(福岡市中央区)は12月13日、誰でも自社のカスタマーハラスメント(カスハラ)に対する方針を作成できるテンプレートの公開・配布を開始した。
個人や法人、業種、職種は問わずに利用が可能
ヌーラボのカスハラ対策方針のテンプレートは、個人や法人、業種、職種は問わず、誰でも自由に改編して利用することができる。同社が設定した質問の回答を考え、テンプレートを埋めていくと、カスハラ対策の方針が作成できる仕組みだ。
質問は以下の通り。
- 貴社においてカスタマーハラスメントの懸念があるサービスはどのようなサービスでしょうか。
- 貴社がビジネスを通じて実現したい理念や世界はどのようなものでしょうか。
- 貴社においてカスタマーハラスメントとして認定しうる行動は以下のうちどれでしょうか(精神的な攻撃、過大な要求、個の侵害のそれぞれの具体例から選択する)。
- 方針発表にあたって社内で実施をするアクションはありますか(発生時の対応、ハラスメント防止の対応からそれぞれ具体的な対策を選択する)。
テンプレートは同社に許可を取ることなく、二次利用・商用利用ができる。
同社が、2020年6月1日から大企業に向けて施行となった労働施策総合推進法(パワハラ防止法)に合わせて、「カスタマーハラスメントへの対応に関する方針文」を発表したところ、接客業を中心とした異業種の企業が、同社のカスハラ方針文を活用、引用した文書の発表がいくつか見受けられたという。
そこで、さらに多くの企業にカスハラ方針文を活用してもらおうと、2023年12月13日の改正旅館業法の施行に合わせ、ヌーラボのカスハラ方針文のテンプレートを公開・配布することを決定した。
改正旅館業法、カスハラ客の「宿泊拒否」が可能に
改正された旅館業法では、ホテルや旅館の営業者は、カスタマーハラスメントに該当する要求を行った人の宿泊を拒むことができるようになった。具体的な事例は以下の通り。
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