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世の中には、業務に活用できるもの、キャリアアップが期待できるもの、人生を豊かにするものなど、たくさんの資格があります。その中から総務担当者にお薦めの資格をピックアップ。資格取得の効果から勉強法についてまで、4回にわたり解説していきます。日々の業務をレベルアップできるようなスキルを身に付けたい、今後のキャリアアップにつながるような知識を身に付けたい、と考え、資格取得を目指す方も多いと思います。今回は、資格取得によってどのような効果が得られるのか、資格アドバイザーの鈴木秀明さんにお話をうかがいました。
取材・文◎武田 洋子
資格がもたらす6つの効果
私は資格取得によって次のような効果が得られると考えています。
- 法的な効果
- シグナリング
- コミュニティーの形成
- 学び
- 経済的な効果
- メンタル面
6つの要素の具体的な効果は下記の通りです。
(1)法的な効果
社会には、国家資格がなければ従事できない職があります。こうした資格は「業務独占資格」と呼ばれ、たとえば医師や弁護士などが該当します。その資格を持っている人だけが独占的に、対象となる業務を行うことが許されるのです。
また、「設置義務資格」と呼ばれるものは、特定の事業を行う際に、法律で「事業所に有資格者を〇人以上」設置することが義務付けられています。たとえば旅行業務取扱管理者や宅地建物取引士などが含まれます。つまり、資格を取得することによって法的な権限や効果が発生するということです。
(2)シグナリング
履歴書に記載すると、それを見た人から「すごい!」と思われるような資格を取りたい、と思う方は多いでしょう。資格があれば、「この領域に関して、これだけのスキルがあります」と第三者に示すことができるため、客観的にスキルを判断してもらうことが可能になります。たとえば、上司や就活先との面談において「こういう分野に詳しいです」と自己申告しても、相手には具体的にどの程度なのかを知るすべがありません。でも「◯◯検定の1級を持っています」ということができれば、一発でスキルのレベルが担保されます。
このように資格は、能力を判断する材料(シグナル)となる役割を担っています。
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