総務のマニュアル
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戦略総務のための伝わりやすいプレゼン資料の作り方
その情報、スライドに必要ですか? 伝わりやすいプレゼン資料のデザインの基本「3秒ルール」とは
Null Japan株式会社 代表取締役 高村 勇太
最終更新日:
2025年06月23日

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総務をはじめとしたバックオフィス担当者が社内で提案を行う際、伝える内容そのものと同じくらい重要なのが「資料の見せ方」です。どれだけ内容が優れていても、視覚的に伝わらなければ「わかりづらい」「説得力に欠ける」という印象を与えてしまいかねません。今回は、「伝わりやすいプレゼンテーション(プレゼン)資料のデザイン」をテーマに、視線の動き、レイアウト、色使い、フォントなど「伝えるデザイン」の基本と実践ノウハウをご紹介します。
スライドの見せ方で知っておいてほしいこと
見せ方の基本は「一瞬で伝わる」こと
資料のデザインは単なる装飾ではなく、「伝える技術」です。見た目が整っているだけでは意味がなく、「見た瞬間に伝わる」ことが何より重要です。
人間の脳は、視覚情報をわずか0.1秒で判断しているといわれています。つまり、スライドを見せた瞬間に「わかりやすい」「何がいいたいか」が伝わらなければ、そのあとにどんなに丁寧な説明をしても、印象に残らない可能性があるのです。
たとえば、次のような場面を想像してください。
- タイトルが抽象的で何を伝えたいのかわからない
- グラフの色がバラバラで、どこを見ればいいか迷う
- 文字が小さすぎて読みにくい
これでは、内容以前に「読む気」が失われてしまいます。一方で、「2023年度 売り上げ1億5000万円達成」というシンプルなタイトルに、棒グラフ1つで実績を伝えるスライドがあれば、聞き手は一瞬で「成果が出たこと」が理解できます。情報は「多く伝える」のではなく、「早く伝わる」ように整理することが、見せ方の第一歩です。
そのために重要なのは、スライドを作ったら必ず「3秒ルール」でチェックすることです。
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