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コラム

人事 / 人材育成 / タレントマネジメント

企業力を高めるための「タレントマネジメント」【第2回】タレントマネジメントを有効に活用するために押さえておきたい4つのポイント(1)

2018年08月29日

 今、多くの企業が注目しているタレントマネジメント。ただ、単純に導入するだけでは、導入効果は半減してしまいます。今回から、待望のタレントマネジメントを導入するにあたって留意すべきポイントについて紹介していきます。

■導入目的を明確にしているか

 1つ目のポイントは「導入目的を明確にしているか」です。何事においても物事を始める際は、目的やゴールイメージ、ゴールに到達するまでのプランを具体的に考えてから始めるものと認識している方も多いと思います。ところが、最近はやりのタレントマネジメントとなると「タレントマネジメントを導入すること」が目的になってしまっているケースも少なくありません。

 「タレントマネジメント」と一言で表しても、範囲は非常に広く、深さもいろいろ考えられます。どこまでのスコープを、どのぐらいの期間をかけて導入するのかを、まずはしっかりとプランニングすることが重要です。典型的な導入パターンを挙げるので参考にしてみてください。

■人材情報可視化パターン

 タレントプロファイルを参照・検索できるところまでを、短期間(0.5か月〜3か月程度)で導入するパターン。散財している人材情報を整理・管理し、可視化することによって人材活用を促進する基盤を構築することを導入目的としています。

 「まずはタレントマネジメントを実感するところから」と考えているユーザー向きのパターンです。

■サクセッションプラン活用パターン

 タレントマネジメントの代表的な機能である「サクセッションプラン(後継者計画)」に重点を置いて導入するパターン。導入期間は0.5か月〜6か月程度(実現レベルにより変動)。タレントプロファイルの検索・参照に加えて、重要なポジションの後継者候補を選定し、計画的に育成する機能を中心に実現することを導入目的としています。

 「計画的な後継者育成の実現や不測の事態が生じても、重要ポジションに空白期間を作らないコンティンジェンシープランを策定したい」と考えているのであれば、このパターンになります。

■目標管理/評価管理活用パターン

 目標管理制度のシステム化に重点を置いて導入するパターン。目標管理や評価をシステムで対応することによって、評価制度の効果的な運用や業務の効率化を目的としています。導入期間は1か月〜6か月程度。これも実現する範囲・レベルによって大きく変動します。

 目標管理シートの配布回収等の定型業務の効率化や評価の高精度化が期待できる以外に、目標管理において従業員の目標と上位組織や全社方針との整合が取れるようになり、組織力の向上も期待できます。

■フルスコープ一括導入パターン

 上述の3パターンは、特定の機能をまず導入して、必要に応じ徐々に拡張するケースですが、このパターンは主要な機能を一気に導入して、大きな導入メリットを得ることを目的としています。上記3パターンの機能に加え、eラーニングやキャリア開発、採用管理等が加わることが多いです。このパターンであれば導入期間は1年程度必要になります。複数機能を同時に導入する場合、導入期間はユーザー側の体制により左右されることが多い傾向にあります。そのため、各機能の担当者が別々に、同時並行でプロジェクトを進行できるのであれば、もう少し導入期間を短縮することも可能になるでしょう。

 採用、配置、評価、開発といった人事の重要なプロセスを強力にサポートするパターンです。

 次回は、「タレントマネジメントを有効に活用するために押さえておきたい4つのポイント(2)」を解説します。

秋葉 尊
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