輸送会社でも、長距離運転や夜行運転が生じる会社の場合が当てはまる。ドライバー1人による長距離運転や夜間の運転では、過労により居眠り運転や、注意力の減退により安全な運転が確保できず、交通事故が発生する確率が極めて高くなる。このような場合は、交替できるドライバーを配備することにより、交通事故の発生を防止するのである。長距離運転や夜行運転による交通事故は、ある意味、使用者による交通事故と考えられる。会社として、人員の配備体制により、かなりの程度防ぐことができるからである。交通事故の内、予防策があるものは、後で後悔しないためにも、是非実施しておくべきである。
(執筆:『月刊総務』)